パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマン・チェスト

脱力系ながら、決めるところはピシッと決めるジョニデのはまり役、ジャック・スパロウ船長のパイレーツ・オブ・カリビアンの第二弾。『呪われた海賊たち』を作ったときには第二弾をつくろうなどとは考えてもいなかったようだが、あまりの受け入れられぶりに三部作になってしまった。いつから始まったのか三部作もの。・・・・・『バック・トゥ・ザ・フューチャー』からでしょうか。

ウィルとエリザベスの幸せな結婚式のはずが一転。二人はとっ捕まって死刑の宣告を！スパロウを逃した罪で囚われるが、ジャックの持つ【北の指さないコンパス】を持ってくれば、罪を問わないといわれ、ウィルはジャックのもとに行く。

最近、特に脱力気味のジャックは、なんとも不甲斐ない。実はジャックは【深海の悪霊】と怖れられていたディヴィ・ジョーンズと契約を交わしていた。その期限が迫ってきた今、魂を売ったジャックが助かるためにはディヴィ・ジョーンズの心臓が隠されているという『デッドマン・チェスト』を探し出すしかない。

箱はどこに？鍵は盗み出せるのか？蛸のお化けみたいなディヴィ・ジョーンズ・・・うまそお。などと不謹慎な事をいってはいけません。日本人は大好きな蛸ですが、なぜか欧米人には嫌われている蛸。あのぐにゃぐにゃした形がダメなのか、蛸さん悪魔の化身のように忌み嫌われております。いやーー、そのにくったらしさ感と気持ち悪さ感が、これでもかとばかりに出てましたね～。ちょっと蛸食いたくなくなりました。

ジョニデは、ジャック役を思いっきり楽しんでいるのががんがん伝わってきて、とってもグ。しかし何よりうまくなったなあ！と感じたのが若いお二人。『呪われた海賊たち』編では、いささか自信なげな様子が、青臭かったのですが、もう自信たっぷり、貫禄さえ感じます。

なんと言っても目だけで貴方とわかるディヴィ・ジョーンズのビル・ナイ。にくったらしい役させたら右に出る人はいません。さすが！お気楽冒険お笑いアクションアドベンチャー映画ですが、とにかく役者たちが、楽しんでやってるのがこの映画のいいとこ。ブラッカイマーさん、凝った真面目なのをつくろうなどとは間違っても思わないで、こういう路線で行かれる事を切に願います。

原住民さんたちの島でとっ捕まったジャック船長が、背中の棒を突き刺したまま落ちて行くとき「バカ」と聞こえたのですが、あの真相は？？