迷宮映画館

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クレヨンしんちゃん 嵐をよぶアッパレ! 戦国大合戦

2002年05月06日 | か行 日本映画
2002年のしんちゃんはこれです。

ある日、野原一家はシロ(ワンチャン)も含めて、家族全員が同じ夢を見た。時代劇に出てくるようなきれいなお姫様が、憂いたっぷりにものいいたげそうに出てきた。なんとも奇妙なできごと。でもそんなことをいつまでも言ってはおられず、ひろしは会社に、しんちゃんは幼稚園に・・あー今日もバスは行く―――。

幼稚園から帰って見つけた古い文箱。それにはなんと天正二年の自分(しんちゃん)からの手紙。といつのまにかしんちゃんは戦国時代の戦の真っ只中にいた。アレーどうしよう。そこで助けてしまったお侍、井尻又兵衛さんのお宅にホームスティすることになった。またこれがしんちゃん好みのお名前。おまたのおじさんは春日城主に仕える剛の者。実はお殿様の姫、廉姫に惹かれているのだが、女の前ではからっきし。この廉姫こそがしんちゃんの夢に出てきたお姫様だったのだ。

彼女の思いは、あとから駆けつけた野原一家の運命は、隣国との決戦の帰趨はいかに・・。

今年もやってきましたしんちゃんの季節。GWを楽しみにする年齢はとっくに過ぎてしまいましたが、いまや一年で一番の楽しみの時期になってしまいました。それはこれ!馬鹿にするなかれ、(誰もしてないか)映画あまたあれど、これほど笑わせて、泣かせてくれる映画はありません。

今年の舞台は戦国時代。天正二年というと西暦1574年。前年織田信長が足利義昭を幕府から追い出して室町幕府をぶっ壊した頃。翌年の1575年はかの有名な長篠の戦が起きた頃だ。日本は戦国時代真っ盛り、信長や信玄が覇権を争っていたが、全国の小さな大名達もそれぞれ領地を広げようと、虎視眈々と狙っていた頃だ。戦国の世の習いに従って姫は政略結婚の種に。この辺の時代考証も涙が出るほど上手い。日々の戦いのむなしさもにじみ出ている。

なぜ、しんちゃんが野原一家がここに呼ばれてしまったのかの意味も明確、納得。体を張ったみさえのがんばりに館内は拍手喝采だった。ちょっと気持ちをほぐしつつ、気を抜くとこではちゃんと抜いて、締めはびしっと。最後の青空が涙目にしみた。本当にいい映画です。世のお母さん、お父さんも実は連れて行きながら十分楽しんでる。それがよくわかる。やはり行かねば。

山形ではあいも変わらず老舗の宝塚で上映、いっぱいになることわかってるんだからもっと広いところで上映してほしいなあ。「コナン」なんかいいから広いところでやってくれ。宮崎チェーン様。

「クレヨンしんちゃん 嵐をよぶアッパレ! 戦国大合戦」


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