野良君との付き合いをひとくさり、過ぎし厳冬期に心優しい独身寮のお兄さん達に食事を恵んでもらい最盛期には四匹の仲間と身を寄せ合って暮らしていたのにパトロンが一人二人と住替えて食にありつけない日が多くなり一匹さり二匹去って最後に残った一匹がこの野良男君です、ところがこの野良男君付き合って見ると性格がとてもユニークで浪人根性が徹底していて食事を終わると一食一飯?の恩義などさら更に無く
気が向くと玄関の足拭きの上で昼ねして帰る程の仲なのに一片の媚すら見せず我二君にま見えずとの風体で自由を楽しむ、ましてや抱擁などもっての外とあばれ給う、それでも棲家とおぼしきあたりを通ると走り寄ってくる、それが我が心と繋がっている細い糸なのかも知れない、雨が降り続くと幾日も食事に来ない日には、しず心なく過ごす切なさも君知らずや。
気が向くと玄関の足拭きの上で昼ねして帰る程の仲なのに一片の媚すら見せず我二君にま見えずとの風体で自由を楽しむ、ましてや抱擁などもっての外とあばれ給う、それでも棲家とおぼしきあたりを通ると走り寄ってくる、それが我が心と繋がっている細い糸なのかも知れない、雨が降り続くと幾日も食事に来ない日には、しず心なく過ごす切なさも君知らずや。