この花は排気ガスに弱く滅び行く花です、
唐招提寺の境内に陽だまりを避けてひっそりと
咲いていた印象が何年たっても消えません、
異郷の地で望郷の念に駆られながら
布教に明け暮れた和上の必ずしも現世では幸福でなかったと
思われますお姿に重なります。 この世は現の世界であり、ひたすら来世の
存在と理想社会を信じて衆生を説いたお姿に
衆生は無条件に憧れ仏のおすがたをかさねあわせた
のであろう。日本人の心根として墓前には色の無い
花が供えられるそうですが、最近は外国の参拝者も
多いので、華やかな色彩の献花も多くなっている
そうです。又この花は群生地でないともてはやされず
自己主張も乏しくひっそりと咲くのが又たまらなく
好きである。
