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教科書に書かれなかった戦争Part 19 日本と中国--若者たちの歴史認識

2009年02月04日 | 読書日記など
『教科書に書かれなかった戦争Part 19 日本と中国--若者たちの歴史認識』
   日高六郎・編/梨の木舎1995年

「日本の若者と中国の若者は、自国の歴史について、どんなことを知っていて、どう考えているだろうか。日中の教科書研究交流会の報告をレポート。歴史教科書を中心にした分析と若者の意識を比較し考察。」



「プロローグ」中国教育工会全国委員会・副出席が書く。下「」引用。

「今年は中国人民の抗日戦争の勝利の五十周年に当たる。五十年前に、日本軍国主義者に引き起こされたあの罪深き侵略戦争は、中国人民にこの上ない災難をもたらした。無数の庶民が虐殺され、女性は強姦され、住宅は焼き払われ、財産は略奪された。中国人民はこれを何時までも忘れないだろう。同時に、この侵略戦争は日本人民にもこの上ない苦痛と不幸をもたらした。この惨めな歴史は、あらゆる方策を講じてもこのような悲劇を世の中に繰り変えさせてはならない、と我々に教えている。」

ナンキンは我が国のヒロシマ、ナガサキ……。下「」引用。
「戦争は不幸をもたらしました。日本軍国主義の侵略を肌で経験した南京市民は「日本兵がわが南京市民を三○万人も殺したことをしっかりと次の世代に伝え、この大きな深い恨みを子々孫々に覚えさせよう」と言っています。これはわが民族自身に対する戒めです。南京大虐殺という歴史的事件はもう五五年も経ちましたが、絶対忘れてはなりません。歴史は教科書であり、歴史は羅針盤であり、歴史は現在と将来を知るための鏡でもあります。今、南京大虐殺という歴史事件をもう一度振り返って見ることによって、侵略戦争とは何か、侵略戦争が人間にどんな災禍をもたらしたかということに対して認識を深めることができ、侵略に反対し平和を守ることは世界人民の歴史的な使命であると、認識を深めることができるのです。-略-」




中国での授業……。下「」引用。

「たとえば授業内ではビデオテープを見せます。ただ南京大虐殺の映像を見せるだけでなく、第二次世界大戦の、例えばアジア各地の戦場の映像を見せます。また中国抗日戦争記念館の見学をおこなっています。南京市江東門の侵華日軍南京大遭難同胞記念館はちょっと遠いのでなかなか行くわけにはいきませんが、幸いこの記念館はよく全国各地で移動展覧会をおこないますので、北京に来た時には学生を連れて見に行きます。学生に教えるだけでなく、その後彼等の自覚を高めるようにします。」

日本での授業……。下「」引用。

「ある中学の優れた歴史授業を紹介してみましょう。教科書を一読した後、教師から示された中国の教科書に描かれている南京大虐殺の様子-住民が射撃練習の的にされたり、石油で焼き殺されたりした-を学んでいる。さらに、教師に本多勝一の「中国の旅」(朝日新聞社刊、一九八一年)を、読んでもらい、意見を出し合っている。-略-」

もくじ

教科書批判……。下「」引用。

「例えば東京書籍版の教科書では、中日戦争史は簡潔に書かれていますが、抽象的です。豊富な具体的史実を並べてはいません。この教科書の書き方でしたら、日本の軍閥が中国に対して行なった侵略では、あまり中日両国民に多大な被害を与えなかったという印象が残ります。ですから戦争の残酷さ、破壊、そして加害者はあり感じられない。」

この意見はおかしい。下「」引用。

「例えば南京大虐殺事件のことを例にとれば、日本軍が中国人を三○万人殺した、その三○万人という数を暗記することも必要ですけれども、三○万人という答だけではなくて、自分たちのお父さんやおじいさんたちが中国人を殺してしまった。それは数が一○万人でも大虐殺、一万人でも大虐殺です。」

私の祖父はどちらも、軍隊に入っていない。

それなのに、罪を着せられる筋合いではない。

こんな、事実でもないことを事実のように教えることは、間違いである。

ドイツのように、歴史を重視して、戦後生れには、戦後責任を教えるべきである……。

戦争責任をろくにとらなかった教師どもならではの、発想かもしれない……。

もくじ

罪を得る人たちの苦悩なども、この人たち特権階級にはないのだろうか?

自らの主観のみで、大虐殺を決めるのも驚きである。

一万でももちろん、大虐殺と私は思うが……。

この教師のように、決め付ける気はない……。

このように、平和をカードにしている人たちに、安っぽい正義をふりかざされると、平和は遠のく……。

教師たちも平和学を学んでもらいたいものだ……。






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