磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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024怪談と女性差別

2006年04月11日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第一部ブロック・バスター

二、怪物はどちら?

024怪談と女性差別



ドイツ人であだ名を博士とつけられた男の子が腕組をして話す。
彼は何事にも論理的な考え方をする。そのあだ名は伊達ではない。
「あのー、それは、僕の尊敬するアインシュタインの名言が答えを見つけてくれるね」
「何、それ!」

「アインシュタインって、もしかして、あの天才って言われる人かい」
「そうだよ。“観察することは、その理論による”」
「“観察することは、その理論による”って?」

インド人の行者とニックネームをつけられた少年が二人の間に入った。
「僕が、かわりに説明しよう。それは、君たち日本人の男性の理論では、女は附属物だってことでそれを軽くみたら、化けてでてくる。つまり、女を軽くみるなよっていう教訓だよ。男性社会の物語というわけだ。インドでは、もっとひどい状態だけどね……」

勉は、みょうに言い当てているような気がした。

「私たちの時代には、男女は平等でしょう」
ナンシーが珍しく発言した。

「もちろんさ。それが民主主義ってもんですよ」
「そうだとも、それが正しいことだよ」
「だったら、平等という理論で見ると、李さんや輝代が正しいよ」
マイクは眉毛をぴくぴくと動かした。

「でも、物語自体は差別をしているわけではないよ、きっと」
勇気は日本の伝統をかばった。

「そうかなあー。男女平等という理論は適用されないと言っておこう」
弁護士は述べた。

「そうよね、男の身勝手よね」
「そうだよ。日本の男性って、こんな人ばかりじゃないわよ」
と輝代。

「そんなー。まるで、僕が明治時代の人間みたいじゃないか!」
「でも、それ江戸時代の話でしょう」
「ええ」

「私、顔が醜くなっても、愛されたいわ」
輝代はしんみりと話した。

「私も」
李もナンシーも同意した。

「顔が醜くなったら、勇気なら、切りつけるぞ!この化け物め!手打ちにいたす!」
マイクは一人でチャンバラの恰好をしている。

「本当!愛のない男っていやね!」
そんなことを言われて、勇気はしゅんとした。

「本当、本当。愛のない人間っていやになるわ」








閑話休題

祟りなどといい詐欺をする人たちがいますね。
まじめに宗教のことを考えておられる方などには、
特に失礼な行為だと思います。

以前『祟りや禊』という記事をかきました。
よかったら、見てやってください。







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ありがとうございます。






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