磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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弟を地に埋めて Best choice

2009年02月26日 | 読書日記など
『弟を地に埋めて Best choice』
   ロバート・スウィンデルズ(作)/
     斉藤健一(訳)/福武書店1988年

すこしはヒロシマのことを読まれたようです。
--しかし、ここに表現されているものは、あまりにも現実からは遠いだろうと思います……。
そんなに甘くはないとボクには思えてなりません……。



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「夏休みのある厚い日のことだった。野原で雨やどりをしていたぼくが、あの閃光を見たのは--。
数えきれないほどの人が死に、生き残ったぼくたちにとって、世界はまるっきりちがったものになってしまった。食べ物を奪い合っての殺し合い。後遺症で死んでいく人達。廃墟の町で権力争いの戦い……。ぼくが正気を失わずにいられたのは、初めて心から好きになった女の子キムと、小さな弟ベンのおかげだった--。-略-
チルドレンズブック賞受賞/アザー賞受賞/カーネギー賞推薦」

何となくはじまる……。下「」引用。

「深い海の中にも。
熱核弾頭を装備したミサイルが、全人類を滅ぼすことができるほど作られていた。
しかも、くり返し三度滅ぼすことができるほど。
 そして、そのミサイルが何かのぐあいで発射されたのだ。西から東へ、東から西へと。ケーブルカーみたいにまん中ですれちがいながら。」

他人ごととして書かれてあります……。下「」引用。

「核弾頭が落ちてから三週間ほどたった。あちこちの家に残っていた食料も、ほとんどなくなっていてた。ぼんやりしていた人々も、飢えの苦しみのためにやっと目をさまし、いつになったら救援がくるのかと心配しはじめた。ほうぼうで、食べ物の奪い合って争いが起こった。-略-」

水が飲めない……。下「」引用。

「水が飲めないというのは、苦しいものだ。あれほどつらいとは思ってもみなかった。ブランウェルは、手もとにある少しばかりの水を、一日コップ一杯の割合でみんなに配った。みんなとは、マサダの仲間だけじゃなく、水をもらいにきた人たちも含めて、全員という意味だ。」

黒い雨も飲んでいたヒロシマの被爆者……。
--放射能障害のことは知らなかっただろうが、重油もふだんは飲む気もしないだろう……。

シェルターなどから命を守られたとしても……。下「」引用。

「確かにローズの言うとおり、カーショー農場の地下深く、核シェルターが掘られていた。だいぶ前にひそかにつくられたものにちがいなかった。これまで、スキプリーではだれ一人としてこのシェルターのことを知らなかったのだ。戦いが終わってから、ローズの仲間の一人が、その中に隠れていたフィンチを発見し、撃ち殺した。これが、『流れ弾』の正体だった。」

ヒロシマの本を読んだことがあるという。
--放射能の障害・遺伝などについて書かれてある……。

「日本の読者のみなさんへ」 下「」引用。

「『弟を地に埋めて』は、とある戦争の話て始まっています。この戦争は架空のものですが、わたしたたちは決してこの戦争を現実のものにしてなりません。というのも、万一この戦争が起こるようなことになったら、世界が滅亡してしまうからなのです。しかし、過去40年間の世界の情勢を振り返ってみると、このような戦争がいつ起こってもふしぎではありませんでした。もし、わたしたちが兵器や軍備についての考え方を改めないならば、やがて近い将来に、この戦争が起こることはさけられないでしょう。-略-」








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