磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

少年のひろしま

2007年08月14日 | 読書日記など
『少年のひろしま』
    大平数子・詩/竹本三郎・画/草土文化1981年

一見、絵本のように思いましたが、詩画集といっていいかと思います。



この作者の詩で以前紹介したものがあります。

「子どもたちよ」という詩です。

『第二楽章ヒロシマの風』に収録。


第二楽章ヒロシマの風



「声なきものの」というタイトルの詩。下「」引用。
「みんなにもう忘れられて
埋もれてしまった仏たち
-略-
満開の桜の花
小学校に新しい一年生
仏たち 月のいいばんには
ゆうれいになってやってこい
母さんと話そうよ
後向きになって話そうよ」

ボクも母が死んだときには、お化けでもいいから出てきてと思いました……。

どうもボクはほとんど、お化けが怖くありません……。

お化けというだけで恐がる人の気持ちがわかりません。

--人間のほうがよほど恐いですね。

原爆落とすお化けはいませんね……。

子供のころも、お化けがこわいんじゃなくって、お化けで恐がらせる大人たちが恐かったと思います……。


「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

「「この「少年」は、未発表のもので、焦土の広島の中で私と出会った少年たちのその時その時の一コマ一コマの鮮明な記憶が忘れられず、いつか私のノートにいっぱいになり私の言葉になりきれないで、まだ私の中にあふれて生きつづけているのをどうしようもありまんが、ノートしているものの中からでもとひろってみました。
 たまたま、この「少年」が広島大学の芝田進午先生のお目に止まったのがきっかけになり、こうして日の目を見ることが出来るようになりました。」














Index





エンタメ@BlogRanking



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。