磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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詩人会議 3 VOL.1 NO.3

2007年06月20日 | 読書日記など
『詩人会議 3 VOL.1 NO.3』
  詩人会議グループ 壺井繁治編/詩人会議グループ1963年

詩というものを考えるとき、ボクは萩原朔太郎の『詩の原理』を思います。ずーと昔に読んだ本だけど、友達にも推薦した本でした。



詩とは酔うものではなく、さめるものである方がいいとボクは思っています。

特に今の時代、熱くなりすぎている人たちが多い。

その熱さが何らかの役に立っているのならいいが、自己中毒というものになっているような気がする。

酔っているのだから、それでいいじゃないか?

楽しいんだから、それでいいじゃないか?

--他者がそれで、どうなっていようが、おかまいなしだなんて、それではたまらない。

詩は酔うものではなく、むしろさめる方がボクは好きだ。

でも、それは頭のほうであって、熱い情熱は忘れてはならないと思う。

この点で、平和に関する詩をかかれている詩人で好きなのは栗原貞子。


詩も現実の世界で書くものだと思うし、現実把握がきちんとできていなかったら、困ったことになるのではないかとボクは思う。

ジョン・レノンは夢想家などという人がいるかもしれないが、彼は現実主義者……。

ただ、芸術家であり、理想家だったとも思う……。

現実が把握できていなかったら、共感もしにくいものだと思う。

--宮沢賢治の詩のよさは、机上の論理ではないところ。

机上の論理を繰り返していれば、特殊な集団が生まれてしまうのも仕方がないように思えます。

--覚めてみれば、何だ! たいしたことがない!

そんな経験を創作をしている人なら、多くがもったことでしょう。

ボクもよくあります……。

--酔っている人に、それは現実的ではないと書いても、それが芸術といわれたら、それでお終いでしょうね。

現実のひどい世界で、傷ついた心……。
--酔うことで苦しみを癒すなら、それは役立っているとも思います。
この場合でも、現実を忘れてはならないし、他者のことも考えておくべきだと思います。

「墓碑銘=ヒロシマ」という詩がありました。





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