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【新聞記事】原爆の子 35年 -1- 風化をあせる中年世代

2006年05月30日 | 読書日記など
朝日新聞1980年7月28日

原爆の子 35年 -1-
「語り部」役に義務感
風化をあせる中年世代




原爆の子」(長田新=おさだ・あらた=編、岩波書店)。原爆を体験した広島の少年少女の作文を集めたこの本が、出版されたのはほぼ三十年前のことである。閃光(せんこう)を見、爆風に飛ばされた、火傷を負い、そして親、兄弟姉妹を失った体験は、今なお、読み手に強烈な衝撃を与える。だが、その子どもたちも、頭に白いものが目立ち始める年齢となった。この間、彼らは何を感じ、何を思い、生きてきたのだろうか--もちろん、原爆や戦争へに憎しみが消え去ることはない。ただ、共通の傾向として、年とともに自分自身の体験を次の世代にどう伝承していくか、と認識の力点が移ったようでもある。被爆三十五周年の夏、彼らの思いや生き方を紹介しよう。



二十七日午後一時。広島はこの日快晴。「あの日」を思わせる強い日差しである。原爆慰霊碑をのぞむ広島記念館三階の会議室では、中年の男女十六人が色あせた一枚のカラー写真を囲み、しんみりと語り合っていた。-略-

キョウチクトウの誓い

ところが八年前、有志の手によって「きょうちく会」として再建された。その年一回の総会がこの日、開かれたのだ。-略-


多彩な百人の会員

「きょうちく会」の会員は百人近い。サラリーマン、工員、船員、県庁と市役所の職員、大学教授、警察官、自衛官になった人も。-略-

 総会のあと、会員たちは平和記念公園の「原爆の子の像」に、持ち寄った千羽ヅルをささげた。「被爆体験を直接語れる世代」の誓いをこめて。


【感想】
このころ、まだ全文英訳の「原爆の子」は出版されていなかったようです。
「きょうちくの会」の人たちが出版をはかられたようですね。
平和のために、貴重な活動をされたと思います。




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