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磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ウラニウム戦争-核開発を競った科学者たち-

2011年05月22日 | 読書日記など
『ウラニウム戦争-核開発を競った科学者たち-』
   アミール・D.アクゼル(著)/
     久保儀明、宮田卓爾(訳)/青土社2009年

原書名 Uranium wars

帯に書かれてあります。下「」引用。

「悪魔の誘惑か、人類の英知か
ウラン新発見は、神からの贈り物なのか、それとも悪魔の邪悪な誘惑なのか--。
第二次世界大戦終決を目指し、壮大な情熱と戦略とで最先端知性が総動員されたウラン研究。その成果の応用をめぐり、政治権力者と激しく交錯する、アインシュタイン、ハイゼンベルク、ボーア、オッペンハイマーらの科学者たち。新たな歴史が作られる瞬間の、緊迫のドキュメント。」



助成金を受けたという。下「」引用。

「本書の執筆についてはアメリカの物理学研究機関である「物理学歴史センター」の助成金の適用を受けた。-略-」

「モード委員会」、まずフェルミ・グループに……。下「」引用。

「大西洋を挟んだ両国で進められていた研究開発と、とりわけ、「モード委員会」が下した結論に強く促されたローズヴェルト大統領は、一九四一年一○月九日、ホワイトハウスにおいて会議を召集した。この会議で「運命的な」と評したとしてもけっして過言ではない決定が下された。合衆国は、科学・産業・軍部が一体となった、原子爆弾の開発を目的とした一大プロジェクトに着手し、まず六○○○ドルがコロンビア大学のフェルミ・グループに配分された。」

ドイツ「ウラン・クラブ」。下「」引用。

「「ウラン・クラブ」は、ナチ政権によって原子爆弾の製造を目的として戦前にすでに設立されていた。このプロジェクトは、ドイツ全土に散在している数多くの地域において遂行されており、それを纏めあげる役割を担っていたのは、当初はベルリンのダーレムの物理学研究所だった。-略-」

B29の改造……。下「」引用。

「「マンハッタン計画」に従事していた科学者たちは、「ガン・アッセンブリー方式」と呼ばれていた爆弾の設計に着手した。それは、長い円筒形の構造をもっていたので、爆弾を標的まで運ぶ爆撃機B-29スーパーフォートレスの大幅な改造が必要だった。この爆撃機は、爆弾を搭載する隔室を前後に二つもっており、この方式の「爆弾」は後部隔室から前部隔室までまたがってしまうと思われた。そこで、二つではなく一つの長い隔室をもった爆撃機B-29スーパーフォートレスが新たに設計・建造されることになった。」

最初の実験。下「」引用。

「-略-爆発の凄まじい衝撃波は、ゼロ地点から十数キロも離れた場所で実験に立ち会っていた人たちのズボンを揺らし、空は、強烈な放射線が引き起こした空気の分子のイオン化によって紫色に染まった。衝撃波に続いて爆音と突風が襲ってきたのだが、それは火球があらわれた四○秒ばかり後のことだった。光と放射線は、音や風よりもはるかに速く伝わるからである。-略-」










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