磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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廃炉時代が始まった-この原発はいらない-

2008年10月02日 | 読書日記など
『廃炉時代が始まった-この原発はいらない-』
   舘野淳・著/朝日新聞社2000年

この本は決して脱原発ではなく、推進する人が書かれた本です。
--ダメな炉はなくそうということらしいです。
しかし、全部情報を公開して、全部がダメだということを教えてもらいたいものです。経済的にいってもダメでしよう……。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「欠陥と老朽化が目立つものは廃炉にし、より安全な次世代炉開発を!
廃炉すべき条件
1 大地震発生の可能性が高い地域 2 第一世代で古くなった 3 事故歴で問題がある 4 事故隠しで住民からの不信感が強い
この原子炉は「運転停止・廃炉」に
「福島第一1 2 3 4 5号」「美浜1 2 3号」「浜岡1 2 3 4号」「大飯1 2号」「女川1号」「高浜1 2号」
「島根1号」「伊方1号」「敦賀1号」「玄海1号」」

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「JCO 臨界事故の恐怖」という文章がありました。下「」引用。

「以上、「NHKスペシャル」(一○月一○月放映)などマスコミの報道、JCOのマニュアル類、私がかつてウラン化合物を扱っていたときの体験、などをもとに総合的に推測してましめたものである。」

仕方がないではすまないのではないか? 下「」引用。

「しかしいくら放射線が弱いとはいえ、「フィルムバッジなどの線量計も身に付けず」、しかも「大量の放射性物質をバケツに入れてかき回す」などというやり方がマニュアル化されているというのでは、専門家不在といわれても仕方がない。」

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「4「軽水炉」だけが原発ではない--より安全な次世代炉開発を」というタイトルの文章がありました。
--ということは、「軽水炉」は安全でないということでしょうね……。

「プルトニウムを生まないトリウム燃料の「溶融塩炉」が書かれてありましたが、まだ開発中であり、高価だといいます。

「固有安全炉」にもアキレス腱があるそうです……。下「」引用。

「このような特徴を、軽水炉は「反応度事故に対して固有の安全性をもつ」という。そこで家イス炉のアキレス腱である冷却材事故に対しても固有の安全性をもつ原子炉はできないかと考えて、設計されたのが次の「PIUS炉」である。」

……お金になりそうだと、問題点が出てくるのでしょうか?

「4 世界一の集中立地で危険も集中《東京電力柏崎刈羽原子力発電所》」。下「」引用。

「原発の立地は立地審査指針に基づいて決められるが、この審査指針は六四年という大変古い時期に定められたものである。多くの指針類は七○年代の初めに改定・整備されたが、この立地審査指針にもられた基本的な考え方は改められていない。たとえば「原子炉敷地は、人口密集地帯からある距離だけ離れていること。-略-このような「設置者側に甘い立地審査指針」は早急に改めさせなければならない。」

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「10 予期していなかった地震発生《九州電力川内原子力発電所》」、「14 開票されなかった住民投票《北陸電力志賀原子力発電所》」などのタイトルの文章もありました……。

「GEとウエスチングハウス社が日本市場を分割」。下「」引用。

「この火力発電に関する二系列と各社が競合敵に発電設備を拡大するという構図は、原子力発電においてもそのまま受け継がれる。原発立地地図をみると、中国電力を除いた西日本にウエスタングハウスが開発したPWRが、また北海道電力を除いた東日本にGEのBWRが、日本を二つに分割して並んでいるのが分かるが、それはこの理由による。」








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