アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 076その人、彼女! 「はい、はい」 奥の部屋から若い女の人の声がきこえる。 「あら、いらっしゃい、小一郎君、その人、彼女!」 「違いますよ!」 「そんなに照れなくっていいよ」 茜は純情な小一郎がおもしろい。 「そうよ、今は年上の女性が流行ってるのよ」 「そうですね。落合中日監督などスポーツ選手の夫妻も多いですね」 「そうですよね。昔の乙女の彼女がいっているのだから、小一郎もよく考えるのよ」 冗談として話しているのが小一郎にもわかる。 「まったく……」 目が点の小一郎。 「わたし、小野文代といいます」 「わたし、社会福祉士の井上といいます。小一郎君の先輩でもあります。現在、二人の子持ちです」 「社会福祉士の免許をもっているのですが。ケースワーカーの方がいいかもしれませんね。ケースーワーカーといっても、横文字なのでわからないと思いますが、日本語訳しますと、生活相談員でしょうかね」 ごちゃごちゃ、ごたくが多いのねと茜は思う。
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