磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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子ども日本風土記42 長崎

2008年12月14日 | 読書日記など
『子ども日本風土記42 長崎』
   日本作文の会・編/岩崎書店1980年

日本作文の会・編なのか、子どもの作文が多く掲載されていました。
--長崎といっても、すべてが長崎市であるわけではありませんね。



正論……。下「」引用。

「えいが「長崎の原爆」
 ぼくは、格好で「原爆の長崎」というえいがを見た。がいこつがごろごろして、やけただれた人びとがうつった。ぼくは、くるしいだろうな、いたいだろうなと心の中で思った。目がとれている人などもいた。
 どうして人間どうしころしあいをするんだろう。原子爆弾を付くつていったいどんなかちがあるんだろう。ただ人をころすだけ。そんな爆弾なんか世界からおさらばしてどっかへ行ってしまえばいいんだ。今でも原子爆弾などがある国がある。そんな国は平和を知らないんだろうか。ぼくは世界が平和になるのを心まちにまっている。
   (長崎市滑石小四年 MO)」

ゼロサム・ゲームをしかけてくる人たちは、強引なゲームをする。
それには、論理が通っていないことが多い。
たぶんに、二重スタンダードであるとボクは思う。
--彼らはクラウゼヴィッツ人である……。

ここでも、そのようなことが書かれてありました。下「」引用。

「しかし、話ものは--戦争を知らない若者はまだしかたがないとしても、戦争体験者であるはずの人びとさえ、“戦争反対”“原水爆禁止”などのことばをタブー視しはじめている。私たちの郷土に与えられた唯一の体験を訴えるのが、なぜ〈偏向(へんこう)なのだ!-略-
 私には、“偏向”ということばと政治との結びつきはわからない。けれど、私たちにも、真実を知り、追究する権利はあるはずだ。“原爆許すまじ”のメッカ(ものごとの起こりはじまった土地)であるこの長崎でさえ、こんな状態なのに、他の人びとが、どれほどのことを感じるだろう。-略-」

米軍のことについて、佐世保市の中学三年生が書いている。下「」引用。

「夜のアメリカ人
 私の家の前によく水兵さんなどが、船がはいると遊びにきます。私は、こんな水兵さんはきらいです。夜の九時になっても十一時になっても、あのやかましいレコードの音はきえません。お酒によってどなる人や、となりに住んでいる日本人の女性といっしょに、かたをくんだり、ある時は泣いたり、この前も、私が学校からかえると、私の家に来ていたお客さんにたかって、一時間ばかり車の外をとりかこんでいました。私たちにとって、英語をはなすということは、ただでさえもむずかしくてぜんぜんわからないのに、相手は、ビールびん片手に上は裸で、ほんとうにあの一時間は苦痛な一時間でした。-略-それに、日本の土地なのにアメリカ人住宅へはいれない。おまけに、ひろびろとしたしばふの庭まで持ち、日本人の私たちだけが、ゴチャゴチャ生活しなければならないなんて、とても不満を持ちます。
 早くこの町から、変な外人が消えてくれればいいと思います。」

長崎県と石炭業……。下「」引用。

「造船や漁業とともに長崎県の重要産業の一つに石炭業がありました。-略-今残っているのは長崎湾外の、高島、端島(はしま)、西彼杵半島の西側の池島(いけしま)、県北の北松浦郡のにある福島鉱、本が浦炭坑の五炭坑だけです。
 残っている炭坑は良質の原料炭を出炭しているので、労働者の確保さえできれば操業が続けられるということです。」

「1 長崎のキリシタン」というのも書かれてありました……。


伝統や歴史を抹消しようとする人たちには、気をつけた方がいいとボクは思う……。








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