磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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かえってきたつりがね

2008年11月30日 | 読書日記など
『かえってきたつりがね』
   児玉辰春・作/長澤靖・絵/すずき出版1996年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「戦時中、お寺のつり鐘が軍隊に供出された。
心の支えを失った村人のかなしみと、
原爆で幼友(おさなとも)だちを亡くした戦争体験を、
ごん太じいさんが子どもたちに語り聞かせるる
恒久平和の願いをこめて……。」



こんな文章ではじまります。下「」引用。

「「なあ、みんな、よう きいとけよ」
 ごん太じいさんは こういって みんなを 見まわししました。
 一九九四年(平成六年)十二月の さむい ある日のことです。
 ここ、広島県豊平町志路原の浄土寺に ふるい つりがねが かえってくるというので、そのはなしを きくために、みんなは お寺の保育所に あつまりました。-略-」

豊平町は今でなくなって、北広島町になっているようです。



本当にあるお寺のようです。


--お寺のある鐘、そのような情緒を感じる生活をしていないなあーと思う。

遠く思いおこせば、京都市内に住んでいたころ、お寺の鐘をきいたものです。

いっぱいお寺がある京都では、煩悩の数もいっぱいだと大人が大笑いしていました。

108つどころではなかったですね……。


今では、お寺の鐘がうるさいという人物もいるらしい……。


そして、この物語もすんなりとは入ってきませんでした。

もちろん受け手に問題がある場合もありますね。


お寺の鐘が返ってきたら、それだけでいいのだろうか?


お寺の本当の宝は鐘などではなく、やはり、仏法を守る僧侶だとボクは思う。

戦争は罪悪である-反戦僧侶・竹中彰元の叛骨-

その住職なら、どんな行いをされたのだろうか?

ふと、そんなことを思った……。


今も生活にあがく人々はいっぱいいる……。

積極的平和は、構造的暴力をなくしていくことである……。









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