磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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核で核は防げるか

2008年08月24日 | 読書日記など
『核で核は防げるか』
   陸井三郎、服部学・編/福島新吾、他・著/三省堂1982年

核で核は防げない……。
--ミサイル防衛でも防げるわけがないとボクは思う……。
戦争をしなくても、被害者も出ている……。



カバー写真 1982年5月23日、東京・代々木公園での“ダイ・イン”

1974年カーター大統領は、中性子爆弾のヨーロッパ諸国への支持を断念しただけ。下「」引用。

「注意しなければならないのは、中性子爆弾の構成部品の製造はつづけたわけで、その最終的な組み立てと配備を延期したということです。」

ワルトハイム・レポートでは。下「」引用。

「フランス政府は最近、フランスが中性子爆弾の開発と実験を行なってきたこと、また生産ならびに配備にかんする決定が数年後に行われるであろうことを発表した。」

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金歯で被爆すると、第二次被曝を受けるという。下「」引用。

「一九八○年一○月、この学会にワシントンの国家基準局のJ・A・テスクとR・P・ウィトロックの二人が、海軍からの援助を得て次のような概要の報告を行なっています。それは、金歯をはめている人が中性子線の被爆を受けると、金が誘導放射能を持つため、口腔組織が放射性の金による二次被曝を受ける結果となるというのです。」

核戦争になれば……。下「」引用。

「いちばんかんじんな日本のなかで、日本自身が眠っています。アメリカとソ連が核をぶっぱなせば、いちばん先に落ちるのは日本とドイツでしょう。ソ連だってよく知っています。」

マスコミも政治家も、このことは言いませんね。
--核戦争の最前線は日本周辺……。

おもに活躍するのは原潜という。

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「科学者の原罪」を小出昭一郎は書く。下「」引用。

「物理学者というはの核エネルギーを解放した、というとたいへん聞こえがよろしいのですが、実は原爆と水爆を作った張本人であります。ですから、物理をやっているだけで、そういう原罪を背負っているような意識を、私は持っております。物理学者が全部そうであるとよろしいんですけれども、どうもそうではないようであります。ご承知のように湯川秀樹先生や朝永振一郎先生というような方は、そのようなことを非常に強く意識しておられたという点で私どもはたいへん尊敬申しあげているわけであります。」


原罪とは異なるような気がする……。

ブラウン博士のことが書かれてありました。下「」引用。

「ブラウンという人は、ヒトラーに頼まれてロケットV1号やV2号というものを作ってロンドンを攻撃した。その後スプートニクがソ連にあがって、これはたいへんだ、ソ連に負けていられないということで、アメリカがロケットを急速に開発したときには、ケネディ大統領に頼まれてロケットを作ることに貢献した人であります。」

ブラウンはナチでもなければ、反ソ主義者でもなかったという。好きな研究をしただけだという……。

天才・ハイゼルベルグとは大きく異なる人物だと思う……。












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