磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原子力その隠蔽された真実-人の手に負えない核エネルギーの70年史-

2011年12月08日 | 読書日記など
『原子力その隠蔽された真実-人の手に負えない核エネルギーの70年史-』
   ステファニー・クック(著)/
     藤井留美(訳)/飛鳥新社2011年

原書名 In mortal handsの抄訳



帯に書かれてあります。下「」引用。

「原子力問題を追いつづけるジャーナリスト、30年に及ぶ徹底調査の集大成
「他を寄せつけない破壊力を持ち、しかも機密の壁で過剰なまでに守らねばならない手段が、そもそも民主主義と共存できるのか?
 緊急書き下ろし! 福島第一原発事故を分析した「特別章」収録」

「原子力の病的性格」=非民主主義。下「」引用。

「しかし実際にはこの双子は二枚の仮面をかぶったひとつの人格だった。どうやっても切り離せないのだ。天使は実は悪魔だった。
 そこのところ隠蔽して育ったから、原子力に関わるテクノロジーは秘密の多い、非民主主義的で市場原理にも反する、ひどく不健全な育ちかたをした。同じ時期にここまで普及して文明の指標となった自動車産業などに比べてみれば、原子力の病的性格は明らかだろう。-略-
    池澤夏樹」

【スキャンダル】イギリス原子力ムラ。下「」引用。

「隔絶された環境に、戦後の虚脱感や青年らしい無謀さが加わった雰囲気は、一種の集団ヒステリー状態だったとメアリーは振りかえる。「お酒を飲めば飲んだで、すごい量を流しこむ。性格に大胆な振るまいもしょっちゅうで、スキャンダルは日常茶飯事だった」と彼女は日記に書いている。機密保護に適した環境とはとても言えない。」

--この本ではありませんが、原子力をはじめるまえに、まず破壊されているのは倫理(モラル)と言われていますね。日本の原子力ムラもひどいものですね。もっと追及したら、もっともっと出てきますよ。

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【アメリカ】保険業界1954年。下「」引用。

「その時の六月、保険業界が提出した予備報告書では、「確率が低いとはいえ、大惨事が起こる可能性は業界で知られているどんな事故よりも深刻」と結論づけていた。」

「常任理事国=核保有国」

失敗談から危険を痛感するという。下「」引用。

「一九六九年七月、ハンフォードの施設から西ドイツのカールスルーエにプルトニウム容器三個が運ばれたとき、封印の数が規定より少ないことがあった。AECのうっかりミスである。封印が解かれていたり、何らかの形で手が加わっていたら、盗難が疑われて大問題になる。この輸送を請けおっていた核輸送会社の経営者サム・エドロウはす西ドイツに「危機的な大失態」とテレックスを打った。その後AECの役員に宛てたテレックスで、エドロウは嘆いている。「ハンフォード職員がこんな初歩的な安全策もとれないことに驚いた」」

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「東電の不正は二○年で二○○件」

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GE社員『原子力は未来の人々を脅かす、科学技術の怪物だ』












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