磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩崎少年文庫30 せんそう-詩と作文-

2009年02月22日 | 読書日記など
『岩崎少年文庫30 せんそう-詩と作文-』
   日本作文の会・編/岩崎書店1991年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「「せんそうするのは大人やで、子どもとはちがうで」
 この本は、「日本作文の会」が、戦争をテーマとする小・中学生の詩と作文を、全国からよりすぐって編集した作品集です。
 第一章 ぼくは湾岸戦争をみた(湾岸戦争)
 第二章 お父さんは還ってこない(日清戦争/日中戦争/太平洋戦争)
 第三章 平和への願いをこめて(敗戦/沖縄/ベトナム戦争/自衛隊)」



ヒロシマは続いていると……。下「」引用。

「もうとっくに戦争は終わっていると思っていたけれど、いまでも原子爆弾で苦しんでいるのを知ったとき、私は、まだ戦争は終わっていないと思いました。そして被爆者として死んでいった人たちのためにも、戦争はしないほうがいいと思いました。
 しかし、いままた、イラクで戦争が始まっています。」

湾岸戦争当時は、自衛隊を派兵することはなかった……。下「」引用。

「日本という国は、日中戦争や第二次世界大戦の経験をとおして、戦争というものをはっきりと自覚していると思います。日本は、原子爆弾を投下され、致命的な被害を受けたこともあるし、日本の国民すべてが理解していることでしょう。にもかかわらず、自衛隊派遣など考えるようでは、とても情ない国だと思います。日本の国民が団結しあい訴えたために、軍隊の派遣をやめさせることができたのは、とてもすばらしいことです。」

そして、小泉総理が登場して、イラク戦争で派兵……。

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そして、湾岸戦争シンドロームで苦しむ人たちが今もいる……。

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それだけでなく、PTSDで苦しむ人たちも……。

子どもの作文や詩も時代によって大きく異なる。この文章は戦時中。下「」引用。

「先生どうかお体を大切にして、しっかり働いて、支那軍をやっつけて、勝って帰って下さい。僕は先生の強そうな顔が見たくてたまりません。」

ある人によれば、子どもたちが、先生に人殺しをすることを願っていると書く。

「戦争を知らない子どもたち」であることを誇るという言葉の意味が理解できる……。

ならず者の論理を展開したくはない……。

小泉総理などが登場したのは、街にならず者の論理を展開する人たちが大勢いた……。
今もそう変化はないだろうが……。

--「見たくもない」というリフレイン。
「長崎にて」という中学二年生の作文。
たしかに、こんな残虐行為は見たくもないことですね。
しかし、自分自身がこんな体験をしても、原爆を直視つづけている人たちがいる。
この人たちこそが、最も有意義な平和運動を続けてきた……。
だから、この人たちに続くなら、ぜひ、見つめ続けてほしいと思う……。
ヒロシマ・ナガサキを語る、研究する学者や、ジャーナリスト、権威ある人たちが、どんなに弱い心で、このことに関係してしいたかも同時に見つめてほしい……。エリートほど誘惑に弱く……。
--平和運動を続ける一般の被爆者と比較して、恥ずかしいとボクが権威ある人なら、そう思うことだろう……。

沖縄の中学二年生は、アメリカ軍の毒ガスをテーマに詩をかいている。一部。下「」引用。

「毒ガス 作らなければよかったんだ
最初から
平和な社会に毒ガスなんていらないのだ
毒ガス 私たちの生活をおびやかす
毒ガス 早く沖縄からでていってほしい」

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