磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

城山三郎と久野収の「平和論」

2009年08月13日 | 読書日記など
『城山三郎と久野収の「平和論」』
   城山三郎、久野収・著/佐高信・編/七つ森書館2009年

久野収は、佐高信の師であるという。
多くの分野のことが書かれてあった。
--「広島原爆と特攻訓練」、城山と佐高の対談が掲載されている。



自衛隊より小泉総理がイラクへ。下「」引用。

「『文藝春秋』の二○○四年二月号に城山三郎の「小泉さんと中津留大尉の決断」が載っている。-略-自衛隊の本義は「人を救うこと」にあり、人を殺す組織である軍隊とは違うというのである。-略-ところが、自衛隊のイラク派遣は自衛隊を「その誇るべき本質から外れる方向に向かわせる」ように思うと、城山は危惧する。
 そして、こうした重大な決断をする前に、小泉総理はイラクへ飛び、自分の目でイラクを見て、イラクの人に接するべきだった、と指摘した。-略-」

index

戦中、『大義』に心酔した城山。下「」引用。

「当時、ベストセラーだった杉本五郎中佐の『大義』に心酔してである。
「キリストを仰ぎ、釈迦を尊ぶのをやめよ、万古、天皇を仰げ。-略-」

伏字があった『大義』……。下「」引用。

「忠君愛国の書でありながら『大義』にはところどころに伏字があった。それを踏まえて城山は、その後こう続ける。
「奇妙なことだと思っていたが、最近になってその伏字の箇所に、『現在大陸に出ている軍隊は皇軍ではない。奪略・暴行・侵略をほしいままにする軍隊は、皇軍ではなく侵略軍である』という意味の文句が書かれていたことを知り、驚くと同時に思い当るところがあった。あれほど私たちの心をつかんだのは、ただ激越な大義の鼓吹だけでなく、その底に、中佐特有の生一本な正義があり、それが文面ににじみ出ていたからであろう。」

INDEX

自民党代議士の村上誠一郎は、「個人情報保護法案」に関して、城山をボケていると繰り返したという……。

竹中平蔵が「個人情報保護法案」の担当だったという。下「」引用。

「-略-本来なら、学者としての良心に則って、たとえ担当大臣であっても『廃案にしたほうがいい』と主張すべきじゃないですか。
 真理や真実を何よりも尊重すべきなのが学者でしょう。それとも、とっくに学者はやめたということでしょうか」
 と痛烈である。」

1999年、グラス・スティーガル法を廃止したがゆえに今回の世界不況があるという。

グリーンスパンは謝ったが、竹中平蔵は謝らないという……。

竹中平蔵と独禁法……。下「」引用。

「このような資本主義の憲法である独占禁止法による規制は、竹中平蔵は緩和しろと言っている。これは新自由主義ならぬ旧自由主義である。ジャングルの自由に戻せと言っているようなものだ。」

ブッシュとは超暴力的……。下「」引用。

「久野 -略-だから、ブッシュ的方法は超大暴力的排除であって、平和解決でも何でもない。正義を看板にしているけれども、裏側は泥臭い利害なんです。」

最大最悪のテロリストとも言われていますね……。

index

モンゴルとサラセンをこわがるフランス人。下「」引用。

「久野 -略-フランス人と話すと、ホンネのところで庶民は、アジア側ではモンゴルとサラセンが一番怖いと言う。」










index

目次



エンタメ@BlogRanking




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。