磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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のぎへんのほん ヒガンバナの博物誌

2008年04月20日 | 読書日記など
『のぎへんのほん ヒガンバナの博物誌』
   栗田子郎・著/研成社1998年

ナガサキの原爆と関係あることが書かれてあります。口絵をみてヒガンバナにもいろんな種類があると思いました。それに赤色だけではなく、黄色などもあるようです。



北原白秋などを魅了していてたという。下「」引用。

「南方熊楠や北原白秋や斎藤茂吉など、あまたの人々を魅了したこの花のもつ不思議な力が私にも作用したのでしょう」

別名があるという。下「」引用。

「マンジュシャゲという訳のわからない経文のような名を教えられたのも子どものころですが、シビトバナ(死人花)とかカジバナ(火事花)などとい、いささか縁起の悪い名で呼ばれることも知りましたので、この花を美しいと感じたことはなかったように思います。」

柳田国男はそれを研究したという。下「」引用。

「日本民俗学の創設者柳田国男は『野草雑記』の「草の名と子供」の中でこの植物についてふれています。ヒガンバナには一○○○余の里呼び名があるということはすでに書きましたが、民俗学の一つのアプローチとして“方言”を研究していた柳田はこれに注目したのです。-略-」

『長崎物語』というのが流行歌で歌われたそうです。下「」引用。
「朝鮮半島では総督府が創氏改名を強制した昭和一四年頃から戦後にかけて流行した歌謡曲がありました。梅木三郎作詞、佐々木俊一作曲による『長崎物語」です。つぎはその歌詞の一番です。

 赤い花なら曼珠沙華
 和蘭陀邸に雨が降る
 -略-」

■長崎物語■



長崎は-略-曼珠沙華のよく似合う町だそうです。

--著者は京大理学部植物教室の標本庫の片隅で、台紙に張り付けられた、色あせた寂しげな一株のヒガンバナと出合ったという。
--ナガサキ・原爆に被爆したヒガンバナ。
調査団が採取した数少ない植物の一つ。
--原子爆弾の放射能による種の突然変異の実例。
かなりの数の球根が東京と京都の実験圃場に移植。
しかし、つぎの年の秋が来ても一本の花茎も立たず葉も伸びることなく、すべては死に絶えたという……。



そして、金比羅産の麓、浦上天主堂に近い江平町の路傍で採ったヒガンバナのなかに染色体異常があったという……。


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