磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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福島原発でいま起きている本当のこと-元・現場技術者がすべてを語った!-

2011年10月31日 | 読書日記など
『福島原発でいま起きている本当のこと-元・現場技術者がすべてを語った!-』
   浅川凌・著/宝島社2011年

「「興味本位」でかまいません。」 下「」引用。

「あなたの、その「興味」こそ、「原子力村」が仕掛けようとしている「無関心という罠」を破り、危機と隣り合わせの日々を変える力となるのですから。」

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「サウナ状態のうえ息をするだけで消耗」 
--テレビなどでみるようなスタイルではないという。その上に耐水性のあるカッパを着ているという。マスクは、吸う側と吐く側に弁があり、その弁を動かすのに、結構力がいるという。

「現場の作業員を人として扱わない東電」
--作業環境の改善に本気で取り組んでいないという。

コンクリートの劣化。下「」引用。

「福島第一原発の原子炉建屋は、30年以上、放射線にさらされ続けており、コンクリートが劣化している様子を、私自身もはっきりと目撃しました。ましてや、今回の津波、水素爆発……。部材が「健全」であるはずはないのです。」

「メルトダウン、メルトスルー以上に隠したいこと 地震の被害を認めない東電と政府」 下「」引用。

「原発のウィークポイントは経年劣化した配管
 -略-事故の原因をすべて「想定外の津波」にするべく、躍起になっています。それを納得させるため、「メルトダウン、メルトスルー」という、最悪すぎて、むしろ公表することで免罪符になるような事象を持ち出してきたのです。-略-「配管破断」は、突飛なことではありません。停止した浜岡原発、美浜原発など、老朽化が指摘される原発では、配管破断による事故は既にたびたび起こっています。経年劣化した配管は、原発の「ウィークポイント」であり、大きな地震が起これば、「揺れによる配管破断」がまっ先に危惧されてしかるべきなのです。
 にもかかわらず、一切、触れられない。この不自然さが、むしろ、「配管破断」を裏付けています。」

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裁判に負けた原子力ムラ……。「2006年、原発の運転差し止め」 下「」引用。

「彼らは、何をしたのか。
 各原発付属の「PR館」を続々と建てるなど、一層、「安全PR」に力を入れるようになったのです。広報戦略もますます巧妙になりました。-略-」

この本ではないが、そのPR館には、ジプリのグッズもあったという。今は撤去したとか……。

「まるでカルト宗教!? 安全神話で「洗脳」。思考力も奪われ……」
「マニュアルにないことは考えてはいけない」
「普通の感覚は原子力村での日々で失われていった」

「ハイレベルの設計でも作っているのは素人」

「死亡事故、死因はいつも「心筋梗塞」!? 事故での酸欠も!」

「作業員死亡報道の裏には、グルになった医者も?」

「「線量計を置いて現場へ」を称賛した海江田氏のお気楽ぶり」 下「」引用。

「7月、海江田万里経済産業相はTV番組で、「(福島第一の収束作業にあたる)現場の人たちは線量計を置いて入った人がたくさんいる」と明らかにし、「頑張ってくれた現場の人は尊いし、日本人が誇っていい」と称賛した、という報道を目にしました。」

無責任としか思えない……。

「原発はハイテクではない。人力の作業がほとんど! 「これじゃあ、原子力じゃなく原始力だよな」」

「超・肉体労働! 大ハンマーで格納容器の蓋を叩いて調整 収める部分も歪んでいるから圧力をかけて蓋を歪ませる」

「誰でも原発で働ける!? 2時間の講習で現場に。素人がメンテする原発」

「自ら進化を拒む原子力村。原発ロボットが活躍しない理由」

脱出を考えても……。下「」引用。

「私が、原子力村からの脱出を考えた時、人材紹介会社に登録すると、紹介されたのは、原子力村の中の企業ばかり。いままで獲得したスキルも知識も、すべてなかったものとして転職活動をしないと、「原子力村・脱出」はできないのだと思い知りました。」

「受け継がれる隠蔽ノウハウ。チェック機能ゼロ! 検査員は素人!? “子ども騙し”の隠蔽手法でも検査の目は容易にすりぬけられた」
・経済産業省自体が原子力村の構成員。
・検査は決まった項目のみで、対策は容易

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「「利権」で米キュリオン社製、仏アレバ社製の装置が選ばれた」

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「東電社員は「高見の現物」。初めて現場に出た社員も」

「「原子力村解体」は福島から。東電主導の体制を変え、外部の知恵も結集せよ!」









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