『無援の海峡
●ヒロシマの声 被爆朝鮮人の声』
平岡敬・著/影書房1983年
この本を読んでいて、朝鮮の人たちのためのことも、少しは進んだのだと思います。でも、どの裁判でも同じように、政府は被害者が死ぬのを待っていると言われていることを強く思います……。
--『偏見と差別』の続刊だという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/90/76c2571b6dba0974726657504ebacd7b.jpg)
キリスト教の人たちのこと……。下「」引用。
「一九七四(昭和四九)年春、キリスト者の婦人による世界的な行事である「世界祈祷日」に、韓国教会女性連合回の李愚貞会長(ソウル女子大教授)と孔徳貴さん(尹潽善元大統領夫人)が来日し、広島市内の教会で日本の婦人たちと合同の祈祷会を行った。このとき、二人は韓国の被爆者の存在を知って愕然とした。韓国教会女性連合会は日本人のキーセン観光に反対し、下層労働者の福祉や韓国民主化の問題と積極的に取り組んでいる組織である。韓国の民衆の人権回復のために祈り、闘っている韓国のキリスト者とって、被爆した同胞の悲惨な状態は見過ごすことのできないものであった。「日本人と同じように原爆の犠牲となりながら、何ひとつ補償を受けることのできない韓国の被爆者は、あまりにもみじめです」と、李さんは声をふるわせた。」
写真展も韓国で開かれたという。下「」引用。
「〈追記〉韓国教会女性連合会は一九七八(昭和五三)年八月に、韓国YWCAと共催し、ソウルで韓国で初めての「原爆写真展」を開催、一九七九(昭和五四)年秋には、ソウル、釜山、陜川地区などに住む被爆者一、○七○人と被爆二世四九三人を対象に実態調査を行うとなど、被爆者救援活動を続けている。一九七七年の「調査報告書」について四○ページ以下を参照されたい。」
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著者は落書きにこれほどの価値を見出している……。ボクには理解できないことです。下「」引用。
「しかし「原爆ドームを潰せ」という叫びは、被爆都市ヒロシマの名所としての観光の対象となってしまった原爆ドームの欺瞞性と、そのようなドームをシンボルとする現在の平和運動のあり方への痛烈な批判へと受け止めるべきであろう。」
そして、さらに非難……。下「」引用。
「原爆ドームを聖域としてあがめまつるだけで、生身の人間の苦しみに目をつむる平和の司祭の怠惰な精神を、私は軽侮する。」
生身の「折り鶴の会」の子どもたちが残そうと運動したのではないのか?
生身の被爆された人たちが、それを語り伝えておられるのではないだろうか?
生身の人間が観光で食べているのではないか?
--たぶん、行政の問題はあろうが、問題にするなら、そのことをきちんと表現してもらわないと、後の人間には理解できません……。
平和国家日本の欺瞞と書く。下「」引用。
「被爆朝鮮人を忘れた平和とはいったい何であろうか。閉ざされた暗黒の地底から発せられる彼らのうめきは、「平和国家」日本の欺瞞性を告発しているのである。」
平和的な手段や平和な心によって、平和は生まれるとボクは思う!
大田洋子のことが書かれてありました。下「」引用。
「また大田洋子さんも言った。
「原爆使用というアメリカの過去の罪は罪としてあくまでも追求すべきです。一方がこうした訴えをなすことにより、将来人類の歴史から戦争を放棄すべく世界の各国民に呼びかけるのはあたりまえのことでしょう」(昭和二九年一月九日付「中国新聞」)」
岡本尚一、大正15年から弁護士を開業。
--この人がモデルだったという。下「」引用。
「このような岡本さんの横顔を、作家の大田洋子は小説『夕凪の街と人と』の中で、次のように書いている。「楠山太郎」として登場する人物が岡本さんである。
「やあ、ちょうどよろしいでした。大阪の楠山弁護士が、今朝の汽車で来ています。いま外出していますが、もどって来るでしょう。火の玉みたいに怒っている男でね、私よりも今度の問題にくわしいですから、そちらからもおききになるといいですね」(中略)」
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写真は重田雅彦さん。
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目 次
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●ヒロシマの声 被爆朝鮮人の声』
平岡敬・著/影書房1983年
この本を読んでいて、朝鮮の人たちのためのことも、少しは進んだのだと思います。でも、どの裁判でも同じように、政府は被害者が死ぬのを待っていると言われていることを強く思います……。
--『偏見と差別』の続刊だという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/90/76c2571b6dba0974726657504ebacd7b.jpg)
キリスト教の人たちのこと……。下「」引用。
「一九七四(昭和四九)年春、キリスト者の婦人による世界的な行事である「世界祈祷日」に、韓国教会女性連合回の李愚貞会長(ソウル女子大教授)と孔徳貴さん(尹潽善元大統領夫人)が来日し、広島市内の教会で日本の婦人たちと合同の祈祷会を行った。このとき、二人は韓国の被爆者の存在を知って愕然とした。韓国教会女性連合会は日本人のキーセン観光に反対し、下層労働者の福祉や韓国民主化の問題と積極的に取り組んでいる組織である。韓国の民衆の人権回復のために祈り、闘っている韓国のキリスト者とって、被爆した同胞の悲惨な状態は見過ごすことのできないものであった。「日本人と同じように原爆の犠牲となりながら、何ひとつ補償を受けることのできない韓国の被爆者は、あまりにもみじめです」と、李さんは声をふるわせた。」
写真展も韓国で開かれたという。下「」引用。
「〈追記〉韓国教会女性連合会は一九七八(昭和五三)年八月に、韓国YWCAと共催し、ソウルで韓国で初めての「原爆写真展」を開催、一九七九(昭和五四)年秋には、ソウル、釜山、陜川地区などに住む被爆者一、○七○人と被爆二世四九三人を対象に実態調査を行うとなど、被爆者救援活動を続けている。一九七七年の「調査報告書」について四○ページ以下を参照されたい。」
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著者は落書きにこれほどの価値を見出している……。ボクには理解できないことです。下「」引用。
「しかし「原爆ドームを潰せ」という叫びは、被爆都市ヒロシマの名所としての観光の対象となってしまった原爆ドームの欺瞞性と、そのようなドームをシンボルとする現在の平和運動のあり方への痛烈な批判へと受け止めるべきであろう。」
そして、さらに非難……。下「」引用。
「原爆ドームを聖域としてあがめまつるだけで、生身の人間の苦しみに目をつむる平和の司祭の怠惰な精神を、私は軽侮する。」
生身の「折り鶴の会」の子どもたちが残そうと運動したのではないのか?
生身の被爆された人たちが、それを語り伝えておられるのではないだろうか?
生身の人間が観光で食べているのではないか?
--たぶん、行政の問題はあろうが、問題にするなら、そのことをきちんと表現してもらわないと、後の人間には理解できません……。
平和国家日本の欺瞞と書く。下「」引用。
「被爆朝鮮人を忘れた平和とはいったい何であろうか。閉ざされた暗黒の地底から発せられる彼らのうめきは、「平和国家」日本の欺瞞性を告発しているのである。」
平和的な手段や平和な心によって、平和は生まれるとボクは思う!
大田洋子のことが書かれてありました。下「」引用。
「また大田洋子さんも言った。
「原爆使用というアメリカの過去の罪は罪としてあくまでも追求すべきです。一方がこうした訴えをなすことにより、将来人類の歴史から戦争を放棄すべく世界の各国民に呼びかけるのはあたりまえのことでしょう」(昭和二九年一月九日付「中国新聞」)」
岡本尚一、大正15年から弁護士を開業。
--この人がモデルだったという。下「」引用。
「このような岡本さんの横顔を、作家の大田洋子は小説『夕凪の街と人と』の中で、次のように書いている。「楠山太郎」として登場する人物が岡本さんである。
「やあ、ちょうどよろしいでした。大阪の楠山弁護士が、今朝の汽車で来ています。いま外出していますが、もどって来るでしょう。火の玉みたいに怒っている男でね、私よりも今度の問題にくわしいですから、そちらからもおききになるといいですね」(中略)」
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写真は重田雅彦さん。
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