磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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草の根の軍国主義

2009年11月03日 | 読書日記など
『草の根の軍国主義』
   佐藤忠男・著/平凡社2007年

図書館の説明文。下「」引用。

「日本のあの戦争において庶民は指導者層や軍部に操られただけなのだろうか。未だ曖昧なままの民衆の「内なる軍国主義」を、個人的体験・記憶と大衆文化の地平から問い直した渾身の評論。」



付和雷同だったという……。下「」引用。

「われわれはじつに従順であり、我慢づよく、さらには大いに付和雷同でした。あの侵略的な軍に大いに喝采していたのです 。軍と半ば一体化し、だから軍がまいったときには国民はまいったのです。残念ながら軍国主義は一部の軍国主義者たちだけのものではなく、草の根の広がりと深さを持っていました。
 その時代の気分とものの感じ方、考え方について考えてみようと思います。われわれは戦後に努力して平和主義者に転向することに成功したけれど、じつは軍国主義を支えていた心のありようは根が深い。いまのわれわれの平和主義がそれ以上の根の深さに達しているかどうか、反省を止めたら恐ろしい。そう思うからです。」

立場をかえれば、敵が味方になる……。まさに付和雷同だろう……。ゼロサムゲームというものは……。そして、まわりの者にひどい迷惑をかける。それは平和の時も同様だ。

誰も聞けなかった……。下「」引用。

「あの戦争中、誰も他人に、あなたは天皇を神だと信じていますか? などと聞くことはできなかったし、してはいけなかったのです。-略-とにかくタテマエとしてはそうなっていた時代に、軽々しくそういう態度を示すのははなはだ危険でした。-略-」

とりあえず……。下「」引用。

「本心では天皇は神だなんて信じていない-略-とりあえず信じたフリをすることのほうを選んだほうが、その場は乗り越えられます。しかしそれが、特攻隊への志願を求められた、というような場合だと、いちど肯定したらもう後へは引けないのです。-略-」

受験で忠義を採点。下「」引用。

「まず試験の初日の朝に全受験生を番号札を首からかけて講堂にの整列させ、自分がその前に立って明治天皇の和歌を三首読みあげる。そのとき頭を下げて聞くという作法をうっかり忘れている受験生が必ず何人かいる。それを講堂の受験生たちの列のまわりに配備した教師たちに首の番号札でチェックさせる。これで忠義の心を計るというのです。」

最年少の兵隊14歳の時に終戦、特攻隊には行かず。下「」引用。

「海軍の少年飛行へいには中学三年から行くと甲種と小学校高等科二年終了で入隊できる乙種とがあり、私は乙種でしたから、旧ニホ軍の最年少の兵隊として敗戦を迎えました。そして解散した軍隊からほうり出されて家に戻りました。」

日本でも戦意高揚の映画にアニメが使われていたという。

「明治日本はナショナリズムを必要とした」

「4 爆弾三勇士の神話」


東条英機の講演を直接きいたという。おそらく昭和17年のことだという。

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「中国の抗日映画を観る」

香港【映画】「広島廿八」。下「」引用。

「原爆投下から二十八年目の広島に香港から撮影隊が来て、香港の俳優たちが日本人に扮して作られた劇映画で、日本の描き方におかしな点は多々あるものの、被爆者の後遺症の悲劇を中心に据えて核廃絶を訴えたまじめな作品です。-略-」

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