『軍国主義と日本経済－四次防＝軍事大国への道－ 三一新書762』
木川田栄・著/三一書房1971年
「まえがき」に書かれてあります。下「」引用。
「一九七一年四月、第四次防衛力整備計画原案（一九七二年度－七六年度）が発表されてから、わが国の安全保障をめぐる内外情勢はめまぐるしく変わった。まず、ニクソン大統領がキッシンジャー大統領補佐官を中国に派遣して、大統領の訪中を決めた。一言の相談もなく頭ごしに米中接近が行われたことは、日本の政府にとって大きな衝撃だったにちがいない。－略－」
周恩来の心配。下「」引用。
「中国の周恩来首相の北朝鮮訪問による中朝共同声明（七○年四月九日）、それにつづく日中覚書貿易をめぐる政治会談コミュニケ（同月十九日）で、中国は「米帝国主義と日本軍国主義」の危険性を鋭く指摘し、日本軍国主義復活批判の“口火”を切った。－略－」
今じゃ、立場は逆ですね。
中国、米国は……。下「」引用。
「－略－これを中国側からみると「日本の軍国主義が復活した」と映り、米国は「日本の経済侵略」と非難する。」
自衛隊が提出したインチキ写真。下「」引用。
「同連合審査会のクライマックスは、社会党の上田哲委員と佐藤首相のやりとりだった。「仮装敵機とみなした訓練は絶対にやっていない」と自信満々の表情で答弁していた佐藤首相は、相つぐ野党議員の証拠資料提出で「事実を調査する」と答えざをえなくなった。さらに、上田委員の質問によって、自衛隊が提出したレーダー写真がインチキであることが明らかになったのである。－略－」
自衛隊の沖縄移駐阻止……。
「徴兵制が復活する」というタイトルあり。下「」引用。
「自衛官の募集難が深刻化しているなかで、防衛庁が将来、徴兵制をしく意図をかくしていることは明らかだった。このため社会党など野党は七○年十一月五日の参院決算特別委員会で、当時の中曽根長官に徴兵制の字句を削除した理由について追及した。
これにたいして中曽根元長官は「防衛庁原案では防衛力の限界の項目に、憲法上の限界として徴兵制は行なえないとの文章があった。しかし、内閣法制局からの参考意見として、徴兵制は行なえないというのが多数説だが、緊急非常事態には徴兵制が行なえるとの少数説があることが伝えられた。－略－わたしは内閣法制局からの参考意見を読んで削除した」と弁明した。」
中曽根の論理は第一歩のようだ……。下「」引用。
「海外派兵についても論議があるが、白書の中に明記されている「武力行使を目的とした海外派兵は憲法違反である」との文章も、中曽根流の論理であれば「少数意見をくんで」削除され、いつのまにやら、自衛隊が派兵されたことになりかねない。」
小泉政権でイラク派兵がなされましたね。
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中曽根自画自賛だったが……。下「」引用。
「中曽根氏が自賛するほど中曽根色が強かった四次防原案は、発表された当時、政府原案は四カ月もあれば固まる、とえらく楽観的なムードが流れていた。－略－とくに大蔵折衝が始まるころから「先行き不安」を感じ始めた。－略－」
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三菱軍需廠といわれる三菱重工……。
クライスラーへの資本参加の目的……。下「」引用。
「三菱重工が米国の自動車メーカー、クライスラーに三菱自動車への資本参加を許したのも、本当のねらいはミサイル技術を導入したいための一念であったといわれている。クライスラーは米アポロ企画のサターン・ロケットをつくった会社であり、ロケット部門をもっている点ではわが国の日産自動車のようなもの。三菱重工のミサイル部門の提携相手はクライスラーだけでない。高空用ミサイル、ナイキ・ハーキュリーズのライセンスを持っているマクダネル・ダグラス社とも提携関係をもっている。」
「川崎一佐事件」
「三菱財閥の復活」
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「日本のギャラクシー事件」下「」引用。
「一機四億円でできるというので国産化に踏み切った航空自衛隊の超音速高等練習機XT2が、実際には約十五億円と四倍近い値段になり、防衛庁をあわてさせた。これはロッキードのC5Aギャラクシーの日本版である。り」
「日本核武装論」
－－レアード国防長官。下「」引用。
「米ソ間の戦略兵器制限協定が成立すると米国の核のカサは縮小傾向をたどり、その穴埋めに日本は一九八○年代初めに防衛用核兵器を装備することになろう。－略－」
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もくじ
木川田栄・著/三一書房1971年
「まえがき」に書かれてあります。下「」引用。
「一九七一年四月、第四次防衛力整備計画原案（一九七二年度－七六年度）が発表されてから、わが国の安全保障をめぐる内外情勢はめまぐるしく変わった。まず、ニクソン大統領がキッシンジャー大統領補佐官を中国に派遣して、大統領の訪中を決めた。一言の相談もなく頭ごしに米中接近が行われたことは、日本の政府にとって大きな衝撃だったにちがいない。－略－」
周恩来の心配。下「」引用。
「中国の周恩来首相の北朝鮮訪問による中朝共同声明（七○年四月九日）、それにつづく日中覚書貿易をめぐる政治会談コミュニケ（同月十九日）で、中国は「米帝国主義と日本軍国主義」の危険性を鋭く指摘し、日本軍国主義復活批判の“口火”を切った。－略－」
今じゃ、立場は逆ですね。
中国、米国は……。下「」引用。
「－略－これを中国側からみると「日本の軍国主義が復活した」と映り、米国は「日本の経済侵略」と非難する。」
自衛隊が提出したインチキ写真。下「」引用。
「同連合審査会のクライマックスは、社会党の上田哲委員と佐藤首相のやりとりだった。「仮装敵機とみなした訓練は絶対にやっていない」と自信満々の表情で答弁していた佐藤首相は、相つぐ野党議員の証拠資料提出で「事実を調査する」と答えざをえなくなった。さらに、上田委員の質問によって、自衛隊が提出したレーダー写真がインチキであることが明らかになったのである。－略－」
自衛隊の沖縄移駐阻止……。
「徴兵制が復活する」というタイトルあり。下「」引用。
「自衛官の募集難が深刻化しているなかで、防衛庁が将来、徴兵制をしく意図をかくしていることは明らかだった。このため社会党など野党は七○年十一月五日の参院決算特別委員会で、当時の中曽根長官に徴兵制の字句を削除した理由について追及した。
これにたいして中曽根元長官は「防衛庁原案では防衛力の限界の項目に、憲法上の限界として徴兵制は行なえないとの文章があった。しかし、内閣法制局からの参考意見として、徴兵制は行なえないというのが多数説だが、緊急非常事態には徴兵制が行なえるとの少数説があることが伝えられた。－略－わたしは内閣法制局からの参考意見を読んで削除した」と弁明した。」
中曽根の論理は第一歩のようだ……。下「」引用。
「海外派兵についても論議があるが、白書の中に明記されている「武力行使を目的とした海外派兵は憲法違反である」との文章も、中曽根流の論理であれば「少数意見をくんで」削除され、いつのまにやら、自衛隊が派兵されたことになりかねない。」
小泉政権でイラク派兵がなされましたね。
index中曽根自画自賛だったが……。下「」引用。
「中曽根氏が自賛するほど中曽根色が強かった四次防原案は、発表された当時、政府原案は四カ月もあれば固まる、とえらく楽観的なムードが流れていた。－略－とくに大蔵折衝が始まるころから「先行き不安」を感じ始めた。－略－」
index三菱軍需廠といわれる三菱重工……。
クライスラーへの資本参加の目的……。下「」引用。
「三菱重工が米国の自動車メーカー、クライスラーに三菱自動車への資本参加を許したのも、本当のねらいはミサイル技術を導入したいための一念であったといわれている。クライスラーは米アポロ企画のサターン・ロケットをつくった会社であり、ロケット部門をもっている点ではわが国の日産自動車のようなもの。三菱重工のミサイル部門の提携相手はクライスラーだけでない。高空用ミサイル、ナイキ・ハーキュリーズのライセンスを持っているマクダネル・ダグラス社とも提携関係をもっている。」
「川崎一佐事件」
「三菱財閥の復活」
index「日本のギャラクシー事件」下「」引用。
「一機四億円でできるというので国産化に踏み切った航空自衛隊の超音速高等練習機XT2が、実際には約十五億円と四倍近い値段になり、防衛庁をあわてさせた。これはロッキードのC5Aギャラクシーの日本版である。り」
「日本核武装論」
－－レアード国防長官。下「」引用。
「米ソ間の戦略兵器制限協定が成立すると米国の核のカサは縮小傾向をたどり、その穴埋めに日本は一九八○年代初めに防衛用核兵器を装備することになろう。－略－」
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