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国際シンポジウム 戦争と表象/美術 20世紀以後 記録集

2007年08月21日 | 読書日記など
『国際シンポジウム 戦争と表象/美術 20世紀以後 記録集』
     長田謙一・編/美学出版2007年

この本は美術のことは多くは書かれてないといっていいかと思います。いろいろなことが書かれてあります。



スイスが「永世中立国」へ向かうときに書かれた絵について描かれてありました。
それは、スイスがフランスに敗北したのが機だったという。
--その絵は、ホドラーの「マリニャーノからの退却」

赤十字についてのイメージはきれいな看護婦さんなのでしょうか?
ポスターはあくまでも、そんな感じです。 下「」引用。

「西南戦争時に結成された日本赤十字社は、特に日露戦争時に盛んな活動を展開し、この戦争のいわば〈花〉」

現場の看護師さんが怒られることでしようね。
大変なのよ! ふざけないで!
--そんな言葉を頂戴するような気がします。

ポスターはたぶん、モデルさんでは?

南京虐殺の証言写真について書かれてありました。下「」引用。

「しかし、南京虐殺/レイプの証言写真は、このほかにも無数に存在し、それらはこの二枚よりもはるかに残忍、異常で、正規に耐えないものが多い。それらの写真については、二三の例外をのぞいては、戦争を美化する党派はなにごともいってはいない。」

1977年、「南京のレイプ」アイリス・チャン。
この本にも日本兵が行った残虐行為をとった多数の写真が掲載されていたという。

「南京のレイプ」は日本では出版されず。下「」引用。

「攻撃の主たる理由は、事実誤認、写真の改ざん、写真の捏造、中国系移民の反日組織の後押し、中国の反日謀略の手先などである。」

これほどの世界的に話題になった本を出版してもいいのではないかとボクは思う。
世界の人は知っているのに、知らせもしない……。
--英語が読めないボクにとってはそうなりますね……。

写真の捏造について。下「」引用。

「この二枚を見せられただけでは、なんら判断する材料を持たない。ことがらの真偽を判断するには非常に困難な調査が必要である。」

ボクもどちらが、本物かは理解できなかった……。

そして、どちらにも本質的な違いはないと書かれてありました。下「」引用。

「「レイプ直後に犠牲者の下半身を撮影する日本兵」と、「売春婦の下半身と記念撮影する日本兵」とでは、天と地ほども違うと彼らは考える。しかし、その両者には本質的な相違はない。」

レイプ問題は人権の問題であり、セクシュアリティの問題。
それも、知らずに、無茶な論理を展開するのが、日本の男性のようです。
--現在もいろいろと問題を指摘されてもいますね。昔だけの話ではないと……。

そして、日本では詐欺師のようにされたアイリス・チャンは、2005年南京虐殺記念館の玄関に非常に大きな銅像となったという。
……その手には、「レイプ・オブ・南京」の本を持っているという。

また、南京虐殺を訴えた、ミニー・ヴォートリンも銅像に。
元金陵女子大学、現在南京大学の本館前に立つ。

--中国では、この二人は「南京の女神」といわれているという。
そして、二人とも自殺……。


ボクの若いころは、「南京虐殺はなかった」=文藝春秋。
軍部と関係の深かった菊池寛。
--それを利用して文藝春秋は大きくなったと書かれている方もおられます。

しかし、文藝春秋の社員であった半藤一利さんは南京虐殺はあったように書かれていました。

だけど、いつものことで事実を曲げる人たちの方が今も多いとボクは思えてなりません……。











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