磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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034不信も大切

2006年04月21日 | Ra.
ラヂオアクティヴィティ[Ra.]
第一部ブロック・バスター

二、怪物はどちら?

034不信も大切



「私ね、いろんな本を読むのが好きなのよ」
「趣味は読書ってわけね」

「そうね。心理学の本を読んだのよ。
信頼関係っていうのが、大切みたいに言われるけど……。
エリクソンという心理学者は信頼対不信のどちらも、持っていることが大切だと書いていたと想うわ」

「でも、大人たちは信頼しか興味がないみたいね」
ナンシーも輝代も笑った。

信頼だけしてほしい。子どもたちをマインド・コントロールしたい、
それが大人の思いなのではないだろうか。

「どうしてだと想う?」
その話を聞きかじったミス・ホームズが質問した。

「それは、子どもを支配していたいからよ……」
「そのとおりだわ。だから、大人になったとき、
騙されて大変なことをしでかすエリートがいるのよ」

「私は信頼するところは信頼するし、信じないところは信じない。
でも両親を人間として尊敬しているわ」

「あなたたちと話していると楽しいわ」
「そう、ありがとう」
ミス・ホームズは陽気に応えた。
ナンシーは恥ずかしそうだった。

照代にだけには気楽に対応できるのが不思議で、
まるでレイデお姉さんといるようだと感じていた。

マイクたちは、食堂でもう朝食を食べていた。
夏八木が出てきた。
化粧をしていないにも関わらず、美しかった。

「そんなところで、何をやっているの?」
「みんなの食欲をみています。健康管理というわけですよ」
勉は笑った。

「しっかり食べないと夏バテするでしょうね……」

輝代たちがやって来た。
「おはよう!」

「昨日の話は本当の話なの?」
李は訊ねてきた。

「そうよ」
輝代たちが応えた。








閑話休題

子ども心の大切さ。
「はだかの王様」の
はだかを指摘できたのは、
知識が豊富な大人ではなく、
子どもだったのです。

不信もまた大切なものですね。
エリートがなぜ簡単に暗記できるか?
それは、不信がないからだと指摘する人もいます。

もし学校の先生が信用できないなら、
その人のいうことも真剣には聞けない。
そうなれば、暗記もできないというわけらしいです。

そういう部下の方がいい。
社員も国民も子どもも、
いいなりになって欲しい。
その方が楽で、都合がいい。

その結果が、
ロボットのような官僚になったり、
カルトに入信したり、騙されたり
大変なことになりますね。





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