磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ヒロシマ医師のカルテ

2007年10月04日 | 読書日記など
『ヒロシマ医師のカルテ』
     広島市医師会1989年

カルテというよりも、体験談や対談、そして福祉やIPPNWなど広い範囲のことが書かれてありました。



--重藤文夫・初代原爆病院院長。
……白血病が多い。
都築「お前は白血病、白血病というが、その根拠はどこにあるか、白血病様疾患と言え」。
ショックを受ける。
--各大学の病理学者に標本をおくると、差はないという。

--救護活動を命じられた 沖田昌雪さん 当時39歳
昭和35年ごろ、救護活動で手術をした患者と出合う。
学校の児童机が手術台であったという。

--医師はこんな時には家族のことよりも患者のことになるようです。
……佐伯郡石内村で疎開し開業。同村で被爆。当時40歳 土本重さん。
前夜、妻の弟が特攻隊に出るからと妻の肉親が広島市内で集まる。
心配しながらも、患者が次々にくるので、捜すこともできず。
妻と父は子供を連れて、早朝広島市を出ており助かったという。

--小山綾夫さん。
網膜の真中を焼かれた原爆乙女、白内障になり、アメリカのコーガン博士と現九大眼科の生井〔浩〕教授が日赤で原爆白内障の観察。この患者はアメリカで治療中に死亡。

--天ぷら油で治療した佐藤健美さん。

--長崎医大試験中 谷本博玄 長崎医大生。
8月12日(日)同級生に赤紙「9月2日入隊」の通知。
永井隆博士の近くに下宿があったという。下「」引用。

「永井先生の放射線学の講義及び臨床実習はまだ私の脳裏に残っています。又当時の恩師である多くの教授の講義ノート及び当時の日記帳を現在も大切にしまっております。」

専門領域を異にする開業医を中心とする研究会「土曜会」。
……昭和23年末に、正岡旭(産婦人科)、原田東岷を中心として、槇殿順(放射線科)、於保源作、水野宗之、高田潔(以上内科)、後藤英雄(眼科)、竹内釼(外科)の8名によって設立。
毎月1回、順次、会員宅を会場として研究を続けた。」

認定についての意見もされています。

IPPNWは左翼ではないと書かれてあります。

去年(会談記事の中での発言)アメリカのワンダーウーマンの1人に、バーバラ・レイノルズは選ばれたという。











Index





エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。