純個人的小泉純一郎論

『純個人的小泉純一郎論』
　　　栗本慎一郎・著/宮崎学（企画・構成）/
　　　　　イプシロン出版企画2006年

この本の著者は、むかしはよくテレビに出演されていた人ですね。この本を読んで驚きました……。同級生をこんなふうに書くなんて……。でも、一国の総理なら当然書かれても仕方がないように思えました……。まあ、ボクのような庶民は本などでしか知らない世界ですね。



帯に書かれてあります。下「」引用。
「かつて慶応大学のクラスメイトでもあり、
自民党のブレーンもつとめた著者が
同級生“コイズミ”の本質を語る。
『週刊現代』で話題の爆弾記事がついに単行本。」

マスコミ論はほぼ、森田実さんたちと同様です……。下「」引用。
「テレビをはじめとするマスメディアは勝ち組をもっと勝たさせることで日本を救えるという犯罪的な誤解に基づいて、小泉を支持した。」

医者にもかかれず亡くなっている老人がおられます。
まさに犯罪といっていいだろうとボクは思います。

こんな小泉－竹中システムをつくっていたようです。下「」引用。
「けれども、そのまったく空虚な人間が、なんと日本の総理大臣で、さらには日本社会に国際資金資本を入れて、日本の経済を舞台にして勝ち組として食っていく階層を意識的に作り出し、貧乏人層を食いものにして上だけで食っていこうという、そういう構造を作り上げる人間であるとなれば、話は別である。」


学校にほとんど出てこなかった小泉。

－－仲間の間では小泉氏の裏口入学疑惑があるという。
当時、慶応大学では右翼の大物の師弟が目立ったという。

－－「ワンフレーズ・ポリティクス」下「」引用。
「彼には表現力と語彙力が欠けていて、物事を丁寧に説明する能力がないだけなのだ。」

そういえば、きちんと説明しているのを見たことがない……。

著者は小泉があまりに知識がないので、家庭教師をしたが、理解できず。
そして某有名教授を家庭教師にしても理解できなかった小泉。

田中真紀子が言った小泉純一郎の周りとは福田ではないでしょう？　下「」引用。
「言うまでもなく小泉純一郎にはある種のヤクザの雰囲気がある。小泉の祖父又次郎が横須賀のヤクザだったという話は最早周知の事実だろうし、また彼の選挙対策本部長に元ヤクザの地方議員がなっていたというのも明らかになっている。彼は、幼い頃からヤクザのメンタリティを持つ人間に囲まれて育ったのである。」

著者は小泉から百万円もらったという。
森から二百万円もらう。

亀井さんへの送る言葉。下「」引用。
「九九年には亀井静香が森派から独立したが、そのとき小泉は、若手を集めてこう恫喝した。
「おまえら、分裂した人間の末路を見ているだろう。加藤六月の惨状を見ろ」」

小泉は加藤六月をゲシュタポのように追いだし、派閥の幹部になったそうです。

また、小泉とアメリカの富豪のつながりが書かれてありました。

ヒトラーと小泉の共通点も書かれてありました。

能力がないと聞くと、ボクといっしょと思えて、小泉さんを擁護したくもなったけれど、ボクは弱者を苦しめるシステムをつくった彼のことを許すことはできないし、多くの能力のない人たちはこのような立場になることはない……。だから、能力がないことが悪いことでもないと思う。

司馬遼太郎もこのようなことを書いておられたと思う。
能力のない者が国の責任ある地位をまっとうできもしないのに、その地位にいることは罪といえるだろう……。