磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆は誰でも作れる -テッド・テイラーの恐るべき警告-

2006年06月11日 | 読書日記など
『原爆は誰でも作れる -テッド・テイラーの恐るべき警告-』
  ジョン・マックフィー(著)/
    小隅黎(訳)/文化放送s50年

この本のタイトルを読んで、作れるかといえば、
僕はとても作れませんね。それで良かったと思います。



この本は古いのですが、この本の警告は何一つ
生かされていないような気がします。

美浜の原子炉の問題も書かれてあります。下「」引用。

「日本からのプルトニウム五十キログラムは、プルトニウムの売らんの酸化物の混合したペレット状にされ、七五○本のジルコニウム合金棒につめこまれた。これが、サウスカロライナ州コロンビアの別の工場で、燃料集合体のかたちに仕上げられた上で、日本へ送り返され、かくして美浜原子炉のプルトニウム再循環利用(リサイクル)がはじまるわけだ。この五十キログラムという量は、長崎原爆に用いられた量のほとんど十倍にあたる。」

まあ、リサイクルというのとはほど遠いことが、高木仁三郎の本を読めば理解できました。
5. 核燃料サイクル施設批判


世界貿易センタービルを吹っ飛ばすことが書かれて有ります。
今では9.11事件でありませんね。あのビルはチューインガムくらいの大きさでも、一○パーセントが分裂したら可能という。

そしてプルトニウムの危険性も書かれてありますし、その通りになったようです。

「マイク」という爆弾では、島が吹飛んで、後には海だけになったという。

自家製核爆弾可能も可能という。

あとがきではテレビ番組が作られたことが書かれていました。下「」引用。

「本書に刺戟された教育TV局PBSが、MITの学生ひとりに、-略-被験者は大学院生などではなく、ふつうの学部の、それも化学専攻の青年で、それまで原爆関係についての資料を扱ったことは一度もなかったが、昨年の秋から約五週間かけて文献を研究した結果、三十七ページの設計仕様を書きあげた。その経緯がフィルム・ドキュメントとして、三月九日、同局の「ノヴァ」という番組で『プルトニウム・コネクション』と題して放映されたのだった。設計者によれば、この爆弾は、「十ないし二十ポンドのプルトニウムを用い、十分の一ないし一キロトン級の爆発を起こすことができるはず」であった」


核物質を盗み出されれば、もっと簡単に作ることができるという。

この本ではありませんが、高校生でも作れると書かれた本もありました。でも、財力が問題ではないでしょうか?






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