あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 246 SNS 「日本政府が、福祉まで、企業のために変更しているのでござるか?」 「そうらしいわね。あきれたものよね」 「日本の農業の関税も下げないと、グローバル化に遅れるという企業にかかわる政治家や官僚もいるけれど、グロバール化した企業を守る必要はないと思うでござる。」 「そうよね、別に自動車なんてなくっても、生きていける人はいるけど、食料がなくて生きていける人はいないと思うわ」 「日本の農業はひどくいわれるでござるが、企業が輸出しやすいように、農産品の輸入もしてきたでごさるよ。需要のない外米を無理矢理買わされているのでござる……」 「そして、バターなんて、関税を高くしているけど、本当に農家に使われているかどうかわからいのよね」 「そうでござる。農林水産省の官僚の天下り先が、大儲けしているのでござる……」 「政治家と官僚と癒着する企業……」 「そうでござる! 財閥といわれても、西崎グループはそんなことはしないでござる!」 「日本の農業問題も真剣に考えないといけないというのに……」 「まったく、そのとおりでござる。これも農民の怠慢というよりも、政治の怠慢でござるよ。そして、農民や漁民に能力がないように、こまった思想を植え付けようとしている者たちもいるでござる」 「そうよね、介護福祉士で、総理大臣ほどの給与も手当ても、電車賃無料など特典を得られる人はいないわね」 「そうござる。同じ職種で差があるなら、格差社会も、もしかしたら、努力の差でござるが、構造的暴力で、かすめとり、奪いとり、切り捨てた結果が、格差社会でこざるよ。勘違いしては困るでござる。介護の現場にいって、努力家の小泉元総理や、やり手の竹中元大臣に介護の仕事をしてもらいたいでござるよ」 「たぶん、一日で逃げ出すわよ。そんな人たちだっているんだから……」 「総理大臣などは、誰も逃げ出さないでござる、偉そうなことをいっている、無責任なご老人にしかすぎないでござるよ」 「テレビでは、フィリンピンの日本人と結婚した人たちが、評判がよいなど伝えているけど、もう多くの人がやめているのよ」 「そうでこざるか……」 「日本人でも、バブルのころでも、2~3年でほとんどの人が辞めていく職場。そこで辞めないでやっているだけでも、すごいと思うわ」 「どうして、そうよく知っているのでござるか?」 「小一郎がSNSの日記で書いていたもの。こっちの小一郎はどうかしら……」 茜はノートブックのPCを操作する。 「小一郎と同じSNSに入っているのでござるか?」 「ええ、大学のSNSだけど匿名よ。みんな、わからないようにしているけど……」 「裏表のない日本男児の小一郎殿は、やはり、男らしいでござるね」 「ええっ、きっと、そうね……」 茜はおかしかった。なぜって、この世界の男らしさは女性らしさなのだから……。
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