あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 245 輸出のため 「どうして、インドネシアから介護士を受け入れるのでござるか?」 「それは、インドネシアの人たちが求めているから、フィリピンのように介護や医療のビジネスを成功させようとしているのよ」 「それはわかるでござるが、それが理由になるでござるか?」 日本政府がそんなお人よしにはオカネスキーには思えなかった……。 「日本政府は、輸出ができやすくなるように、交渉していたのよ」 「輸出?」 「取り引きで、受けいれてくれたら、インドネシアはそのお礼に、輸出しやすくしてあげるとしたのよ」 「世界のSORRYも、今では、グローバル企業。日の丸企業ではないでござる」 「そのとおりね」 「他の大手企業も儲かればいいと、中国に拠点をおいたでござるね。でも、中国も付加価値の高いものに移っているらしいでござる。でっ、ベトナムに拠点を移している企業もあるとか……」 「テレビのニュースで、ベトナムでストライキされているのがあったわね」 「安いだけでは全く失礼でござる。ブラジルは日系移民を受入れるとき、家族単位と決めたでござる。安い賃金というわけではなく、交流に役立つからと決めたのでござる……」 「ブラジルと日本の関係は、いい方と聞いたことがあるわ」 「そうでござる、文化を基調におくことが大切でござる。西崎グループの方針でもあるでござる。拙者も家族でと誘われたでござるが、妻が……」 もじもじしているオカネスキー。 いろいろ家庭の事情もある。オカネスキーの妻の場合、社会福祉事業をやっているのだ……。 「日本の企業といっても、日本の国民のためにはなっていないかもしれぬでござるね。いわば日本売りをして、のびた企業が多いのよ」 「福祉まで、輸出しやすくするために、売られては困るでござる……」 言葉も通じない、文化も違うというに……。 そんな政治家や企業家の都合で導入されては困ったものである……。 まったく文化など理解できない人材のトップ。
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