磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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核兵器の包括的研究-国連事務総長報告-

2008年07月08日 | 読書日記など
『核兵器の包括的研究-国連事務総長報告-
  Comprehensive study on nuclear weapons』
    国際連合「核兵器の包括的」専門家グループ・編/
      服部学・監訳/連合出版1983年

国連はアメリカ主導で、アメリカの都合のいいように進んでいるといわれていました……。



「日本語版刊行にあたって」で書かれてある。下「」引用。

「 これは、一九八○年九月、ワルトハイム国連事務総長が第三十五回国連総会に提出した「核兵器の包括的研究」の全文を訳したものです。
 この報告書の中にも述べられたように、国連は一九六八年、ウ・タント事務総長のときに、第一回の「核兵器白書」を発表しています。しかし国連が「軍縮のための十年」と宣言した一九七○年代に、核軍拡競争はますますその激しさを加え、とどまるところを知らぬ勢いで続けられてきました。」

ワルトハイム国連事務総長。
--彼は後に元ナチ突撃隊の将校だったといわれる……。
アメリカが都合が悪くなれば、いつでも切れる人物を選任したとも……。

「A 一発の核爆発による効果」と、投下する側にたつ論理が展開されている……。下「」引用。

「B 限定核攻撃の効果
 (16) 本節と次節における死傷者その他の数値的推定は、スウェーデン国立国防研究所がおこなったものである。」

限定核攻撃は、大きな議論の余地があり、常にきわめて大きなエスカレーションの危険があるという……。

不使用・各国と書かれてあるが、不使用と使用のケースが正しい表現だと思う。下「」引用。

「489 国連第十回特別総会で核兵器保有国によってなされた不使用の約束は次のとおりである。
アメリカ
「アメリカは、核兵器保有国と同盟しているか、もしくは核兵器保有国と共同して攻撃を遂行、支援している国によって、アメリカ、その領土もしくは軍隊、あるいはその同盟諸国にたいし攻撃がなされた場合を除いて、核拡散防止条約、あるいは核爆発装置を取得しないというそれに類する国際的効力をもったなんらの約束の締結国となっているすべての核兵器非保有国に対して、核兵器を使用しない」」

アメリカは使用しないということではない。
--ソ連、イギリス、フランス、中国についてもかかれてありました。

中国政府のきれいごと……。下「」引用。

「【付録II】一九八○年度軍縮交渉委員会に提出された核保有国による「安全保障の保証」
1 中国 「核戦争と核の脅威を取り除くには、核兵器の全面的な禁止と完全な廃棄が必要である。このことの実現が簡単ではないことをわれわれは認識している。そこでわれわれは、核兵器保有国と非核地帯にたいして核兵器の使用および使用の脅迫をおこなわないことを最低限保証するべきである、と考える。中国はかなりの以前、みずから進んで一方的に、いかなる時、いかなる場合においても核兵器を先に使用することはない、と言明した」

水爆をもっているというだけで、充分脅迫しているといっていいだろう……。
--大量殺戮しかできない兵器である。

アメリカと同様のひどい国になってしまった……。
--核兵器を保持していなかった時の非難していた言葉、それを自身にも適用するべきだ。
--核兵器保有国になったことは、平和に対する裏切り行為といわれても仕方がないとボクは思う。

フランス、ソ連、イギリス、アメリカのことも書かれてありました。








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