磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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大田洋子集 第四巻 流離の岸

2006年05月13日 | 読書日記など
『大田洋子集 第四巻 流離の岸』
     大田洋子/三一書房1982年

・「流離の岸」
・「聖母のいる黄昏」
・「海女」
・「囚人のごとく--「桜の国」入選の折り求められて--」
四作品掲載。



林芙美子のことがかかれてあります。

いつもそうですが、
すべてを理解できたわけでは
ありません。


大田洋子はタイプライターの技術を
習得していたようです。

波乱万丈の人生をおくられたといって
もよかろうかと思います。


森滝市郎さんは以下のようにかかれています。

「このさしせまった核危機にたくさんの人が読んでくれることを願う。
 大田さんが被爆後書いたものは殆どすべて原爆体験をテーマとした。そして原爆文学というべき領域を拓いていった。時には文学作品ではないといわんばかりの酷評も受けた。しかし被爆物の不安の深層を描いた『半人間』のような作品が不朽の文学作品でないであろうか。いずれにしても作家の眼とペンの力をもつ大田さんが原爆に会わなかったら、原爆のひどさをこれだけ描出表現できなかったであろう。」


ぼくは田辺聖子が「“女流”作家」とうことばは
女性を馬鹿にしていると書かれていたと思います。

このような偏見がまだ大田洋子の作品などの
評価にもついてまわっているような気がして
なりません。



【大田洋子集】
第一巻 屍の町第二巻 人間襤褸
第三巻 夕凪の街と人



[関連本]
草饐(くさずえ) 評伝大田洋子--
女がヒロシマを語る



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