アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 047元警視庁の敏腕刑事 「茜様は、今日、縁談があって決まろうとしているのですから……」 「そうなんですか?」 「それも、大谷グループのお坊っちゃまとですよ」 「ほう、それはよかったですな」 中根は、今まで知りえた情報を社長に国際電話で連絡した。 「警察に知らせなかったことはよかった。わたしの知人に元警視庁の敏腕刑事がいる。その人に今までのことを知らせてくれたまえ、きっとすぐにでも解決してくれるだろう。彼は裏社会ともつながりがあるから、人質をうまく解放してもらえるようにしてくれるよ」 「はい、わかりました」 中根が電話をかけているころ、学生下宿のみんなはすっかり眠りについていた。 それにしても、茜にとっては大変な1日だった。 オカネスキーが話していたように、タイムマシーンが完成し。 そして、そのタイムマシーンで生まれてはじめての万馬券を。 手にする一歩手前で、お見合いがはじまり。 バラ色の将来を知りたいからといって、オカネスキーがつくったタイムマシーンに一人乗り込んだ。 そして、未来には三分間しかいられず、帰ってきたときには老人となっていた。 老人の体がこんなに大変だったとは、茜には思いもよらないものだった。 妊婦体験というのもあるらしいけど……。 老人体験なんて、誰もしたくないだろうなあーと、茜は夢みていた。 起きたら、この悪夢とは、お別れしていると思って、すやすやと眠りについていた。
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