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岩波書店942 長崎のオランダ医たち

2007年04月17日 | 読書日記など
『岩波書店942 長崎のオランダ医たち』
    中西啓・著/岩波書店1975年

筆者は長崎大学医学部の『長崎医学百年史』編纂を編集執筆の援助をされたという。



もくじ

I 序章   1
II アルメイダ  2
III 沢野忠安(忠庵)  27
IV ケンペル  41
V シュンペリー  61
VI シーボルト  91
VII ボンペ  187
VIII ボードウィン  211
IX 終章  221
あとがき   227
年表


教会医学というのがあったという。下「」引用。

「天文十八年(一五四九年)ザヴィエルを案内して鹿児島に着く。そこでキリスト教伝来となったわけであるが、これは単なる宗教上の問題だけでなく、ヨーロッパ・ルネッサンス期の教会医学を伝えていたことも忘れてはなるまい。」


アルメイダという人物。下「」引用。

「キリシタン文化の移入に最も関係深いルイス・デ・アルメイダ」


アルメイダが日本に来たのは、ビジネスマン(香料貿易)としてだったという。

アルメイダはユダヤ系の新教徒であったが、カトリックに改宗。
アルメイダは教会附属の育児院で乳牛による人口栄養をほどこしたという。
また、1555年、聖母の教会に附属して慈恵病院を建設。

アルメイダは1558年に、外科学を主とする臨床講義をする。
慈恵病院附属医学校ができる。


日本人パウロはアルメイダの下で働く。
彼は元仏僧で、漢方薬に詳しかった。
それが効くことを、アルメイダは認めた。

アルメイダは死の床でも、天草の信者は集まり、言葉を失ってもその温かい表情で、見舞客を慰めたという。

松の廊下事件で、外科医栗崎道有は、吉良の首と胴体を縫合したという。

日本のオランダの独立承認は1600年。
ヨーロッパ諸国は1645年。

シーボルトがワクチン紹介したという。

ポンペは日本語が苦手。
松本良順と司馬凌海は相当正確に筆記。

この松本良順をとりあげた司馬遼太郎作品は、『胡蝶の夢』。

ポンペが長崎大学医学部の祖と考えられている。






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