あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 ![]() 004 性的虐待 それは、女子プロレス世界チャンピオンの神鳥のヌード写真であった。鍛え抜かれた体はヘラクレスのように美しい。筋肉の一つ、一つが息をしているように生命感にあふれている。 「世界格闘技王でもある神鳥のヌードよ」 「ヌードかあー。これが女性の……」 「女性って、彼女は女子プロレス界の女の中の男といわれているのよねえー。すごいわよね。ある意味では尊敬できると思わない」 「思う、思う」 茜は女性も鍛え上げれば、これほどの肉体を持つことができるのかと、ヌードを見て自分自身の中にもある可能性を見いだしたなんてことは、生まれてこの方なかった。 美しいヌードは見てきたけれど、それはまるで美術品のような感じでみたことはあるけれど、このヌードには底しれぬ可能性を感じるのである。 「素晴らしい!」 茜は驚嘆を声をあげた。力強いヌードに共鳴したのである。 「どうしたの?」 茜の大きな声に気づいた知人が集まってきたのである。 「これ、見てよ」 「あっ、神鳥のヌードね。すごいわね」 「めっちゃ! すごいやん」 「わたしも、こんなに鍛えたいよね」 「あかん、あかんって、そんな簡単にはなられへんって」 関西出身の友達は、神鳥を尊敬している。 「鍛えるなら、このくらいになりたいわね」 「あなたのブヨブヨした体とは大違いよね」 「それにしても、このくらいの体があったら、セクハラもされないだろうにね」 セクハラとはセクシャルハラスメントのことで性的虐待である。 「うちの学校でも、あったんでしょう」 「あった、あったでぇー、わても心配してますねんでえー」 「そんな、あんたは心配せんでもええやんか」 「そりゃ、しっかり者といわれるだけことはあるけども……、この魅力……、心配だわ!」
![]() ![]() ありがとうございます。 ![]() ![]() ![]() |
最新の画像[もっと見る]
-
いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
-
音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
-
AERA ’12.7.16 12年前
-
週刊現代 2012-8-11 12年前
-
AERA ’12.7.9 12年前
-
必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
-
僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
-
日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
-
エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
-
エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前