アカネさんシリーズ001 恋のタイムマシーン 159指紋を発見!? 「これで、パソコンが買える」 オカネスキーは喜んだ。 賞金の一部をもらった小一郎たちも喜んだ。 小一郎はたまっていた学費を払うとお金は一文ものこらなかったが、とても助かったと、喜んでいる。 この新聞の記事をみて、白岩刑事はあやしいと思った。 「あの老婆と同じ下宿の住人じゃないか?」 これほど高度なことができるなら、茜お嬢様の誘拐もできるだろうと、白岩は考えた。 そして、下宿に行った。 「ほら、茜お嬢様の指紋がでた。ここに、茜お嬢様はいるか、一時いたという証拠だ」 白岩はほくそえんだ。 「何をしているの、おじさん」 それは小一郎だった。 「掃除だ」 「この下宿に、掃除のバイトを雇うお金がよくあったもんだ」 白岩は黒いスーツ姿で白く汚れた東側の下駄箱の上をふいていた。 「お疲れさま」 小一郎は気楽にいって、部屋のなかに入っていった。 雑巾のかわり使った白い手袋が、下駄箱にふれた部分が黒くなっている。白岩はその埃を払おうと、手袋を叩いた。埃が鼻の穴にはいった。 「ヘックション! あれで、多くの科学者や大学院生がいどんでも破れなかった金庫を破るなんて……。よくも高度なことができたものだ」 白岩はあきれていた。
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