磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆の子●13●空白への挑戦 曲折経た自主製作 

2006年07月02日 | 読書日記など
朝日新聞夕刊1991年7月12日
原爆の子●13●
空白への挑戦

曲折経た自主製作
子らに会い脚本を書く


「新藤が脚本を書き、監督もした映画「原爆の子」は、その第一作目である。独立したものの仕事は大映
との提携契約で企画が通らねば製作できなかったころ、手にした本が、発表されて間もない『原爆の子』であった。自身も広島・五日市まちの出身だ。占領下の日本で、アメリカが落とした原爆を扱う作品を映画会社が乗るわけがなかった。これこそ自主製作でやるべきものだと思った。長田新や、手記を書いた子どもたちに会う。看護婦をしていて原爆投下の翌日に広島へ救済へ行った姉の話も聞いた。新藤の「原爆の子」のシナリオはこうして出来上がった。」


映画「原爆の子」の乙羽信子さん。
「私に社会性を植えつけてくれた映画」という
=近代映画協会提供


宇野重吉が半分資金をだしたという。
そして、「原爆の子」をとも言われたそうだ。

乙羽信子は自分から出演交渉したという。


長田新は「お涙ちょうだいの内容だ」とクレームをつけたという。

長田は「平和は努力して実現するもので、祈っていたり泣いているだけでは、黙っているのと同じだ。エレジーで平和はこない。沈黙は(戦争への)共犯になる」という。

そして、新藤と長田の対立は、『原爆の子』の少年少女たちの間でもおこったという。

編者にクレームをつけられても、タイトルをかえなかったのか?
もちろん、タイトルには著作権はないけれど、
もし、自分の創作となるならば、名をかえるか、
「新藤兼人の『原爆の子』」とされる方がよかったように私は感じます。







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