磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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広島・長崎の原爆災害

2008年11月13日 | 読書日記など
『広島・長崎の原爆災害』
   広島市長崎市原爆災害誌編集委員会(編)/
       岩波書店1979年

学術書ですから、堅い文章です。
こういう本もなければいけませんね。

ゼノ修道士

最初に広島の惨事をつたえたのはNHKラジオ。
翌日大阪発で新聞が知らせたという。

地形と風によっても災害の頻度がかわるようです。
そのことも具体的に書かれてあります。

気象についても詳しく書かれています。現代より温度が低いですね。

原爆のケロイドは特異性があると書かれてありました。下「」引用。

「これに対して“ケロイド”は、爆心地から2.0km前後でこうむった第1次熱傷の後遺症で、比較的早く、何ら故障なく治癒したうすい瘢痕が、漸次もり上がり、皮膚面から隆起して、表面銅色で光沢を呈し、ゴム様の堅さで、深部組織に対し可動性があり、ピリピリ指すような痒みがある。つねに皮膚そのものの肥厚で、境界は明瞭である。しかも原子爆弾ケロイドは、その広さ、厚さの点で、他の状況下で経験されたケロイドにくらべて、甚だしく顕著であり、全く特異の症状であった。」

目の傷害などについても詳しく書かれてありました。

高度小頭症についても書かれてありました。下「」引用。

「高度小頭症は被爆時胎齢24週以内、しかも12例中11例は15週内、被爆距離は1.5km以内、母親の多くが急性放射能症状を経過していた。」

精神神経後遺症状のことや、癌は予想されていたなども書かれてあります。

白血病は広島で多く、肝癌は長崎で多発と書かれてありました。
白血病は放射線の影響だという。



孤児数は4千~5千だろうとかかれてあり、1千から2千がどうなったか、いまだにわからないと書かれてありました。

バーバラ・レイノルズが尽力した「平和巡礼団」のことも書かれてありました。

index

映画も原爆を知らせるために有用だったという。
・「長崎の鐘」(1950年)
・「原爆の子」(1952年)
・「ひろしま」(1953年)
・「千羽鶴」(1955年)
・「長崎の子」(1957年)









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