『集英社新書0007A アメリカの経済支配者たち』
広瀬隆・著/集英社1999年
アメリカの経済支配者たち。
この人たちが人道主義者ならいいのですが、
教養ある野蛮人ようですね……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/80/68dd1124afcfdff690f15a52b2c8dc94.jpg)
バブルの原因もアメリカ主導という考え方もできる
かもしれませんね。下「」引用。
「日本の金融界は、アメリカに動かされてきた。この大国はホワイトハウスの力で動かされている。しかし政治評論家で語られるように、ニュースに登場する大統領と二大政党がアメリカを動かす、想像するのは間違いである。アメリカには、実はひとつの政党しか存在しないからである。」
もちろん、直接もうけたのは別の人たちで、ヘッジ・ファンド……。
--しかし、今は大変そうだが……。
アメリカを動かすメカニズムは七つあるという。同。
「第一は、「財閥の遺産相続人」-略-
第二は、「南アのゴールドが動かす資産価値」にある。世界は、かつての金本位制と札束のどちらが基準であるべきかをめぐって、絶えず緊迫した状況に置かれる。-略-
第三は、「CIAの経済戦略」である。-略-
第四が、「ヨーロッパ派閥の威嚇と組織」である。-略-
第五が、「ウォール街の国際投機人脈」。-略-
第六が、「タックスヘイヴンによる地下経済」にある。-略-
第七が、「金融ジャーナリズムの支配力」-略-
こうした七つの力が、いま、地球全体を席捲している。」
これらのメカニズムが有機体のように、動かしている
としても不思議ではありませんね。
財閥の一つデュポンがあります。
原爆をつくったのも彼らですね。
「大富豪デュポン・ファミリーは、ピエール・サミュエル・デュポンがフランスからやってきてアメリカ独立を支援し、軍需財閥を築いた。二百六十年前の一七三九年生まれと古いため一九八六年時点で彼の子孫が一七○○人にも増えている。火薬の製造によって南北戦争で巨財を成し、“死の商人”と呼ばれたデュポン家は、家族の持ち株会社クリスティアナ・セキュリティーズを設けて個人資産を守ってきたが、一九七七年にその資産がデュポン社に吸収されたため、個人的には相当な損失を生しだかに見える。しかし現在も初代の子孫およそ三○○人がデュポン社の株を一五パーセント、一○○億ドル分を保有している。」
「大部分のアメリカの資産は十九世につくられたものだ」
と書かれてあるが、これは納得できない。
アメリカの資産というよりも、大富豪が生まれたといっていいだろう。
アメリカの大富豪が泥棒貴族といわれる所以でもあると思う。
アメリカの大富豪が恐れることは、
ドルの暴落だというのは理解できます。
そのために、金をためこむのもわかります。
それで、政策として金持ちの優位にしているのも
理解できますね。
アメリカには一大政党しかなく、財閥党と
書かれてあります。
大富豪が適当な論理で自己に都合のいいように
しているようですね。下「」引用。
「税率を上げれば歳入が増えるというのは間違いである。昔から言われているように、鉄道の乗車率は、鉄道が何か運ぶかによって決まるものだ。つまり最大量の乗客を運べば最大の乗車率になる。そうしたら収入が増えるのだ。政府もまたこのビジネスの原理に従って走るべきである」と、メロンは鼻高々となって低い税率を説明した。この時代が、アル・カポネたちシカゴ・ギャングのが横行した禁酒法のローリング・トゥエンティーズであった。ところがその後、メロンの理想通りに事は運ばなかった。」
税率を低くすれば、大富豪は暴利を得ることができるというものですね。
クリントン大統領のセックス・スキャンダルを
とりあげたマスメディアも大富豪メロン家のものだったという。
ロス・チャイルドはその大富豪のなかでも突出しているという。同。
「現在のアメリカに動く資産の大部分は、昔の大財閥から生まれ、政権とCIAの人脈も同じ大財閥に育てられた。これらの当主は、大部分が第一線のビジネスマンから退き、遺産相続人として巨大な資産を有する投資家に変貌している事実を見てきた。
ところがこの広大な地球上に、たったひとつだけ、一族の直系相続人が多数、第一線のトップ・ビジネスマンとして活動を続ける大財閥ファミリーがある。それはアメリカに生まれた一族ではなく、ヨーロッパに誕生し、全世界の金融、石油、情報機関、原子力、軍事、政治、食品、メディアを支配するロスチャイルド家である。ナポレオンの時代から活躍してきた一族が、二十世紀末のコンピュータの時代にも現役で活動している姿には、驚くべきものがある。」
七つのメカニズムでアメリカだけでなく、
世界が『悪』影響をうけているようですね。
--さて、オバマはチェンジできるのだろうか?
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もくじ
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広瀬隆・著/集英社1999年
アメリカの経済支配者たち。
この人たちが人道主義者ならいいのですが、
教養ある野蛮人ようですね……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/80/68dd1124afcfdff690f15a52b2c8dc94.jpg)
バブルの原因もアメリカ主導という考え方もできる
かもしれませんね。下「」引用。
「日本の金融界は、アメリカに動かされてきた。この大国はホワイトハウスの力で動かされている。しかし政治評論家で語られるように、ニュースに登場する大統領と二大政党がアメリカを動かす、想像するのは間違いである。アメリカには、実はひとつの政党しか存在しないからである。」
もちろん、直接もうけたのは別の人たちで、ヘッジ・ファンド……。
--しかし、今は大変そうだが……。
アメリカを動かすメカニズムは七つあるという。同。
「第一は、「財閥の遺産相続人」-略-
第二は、「南アのゴールドが動かす資産価値」にある。世界は、かつての金本位制と札束のどちらが基準であるべきかをめぐって、絶えず緊迫した状況に置かれる。-略-
第三は、「CIAの経済戦略」である。-略-
第四が、「ヨーロッパ派閥の威嚇と組織」である。-略-
第五が、「ウォール街の国際投機人脈」。-略-
第六が、「タックスヘイヴンによる地下経済」にある。-略-
第七が、「金融ジャーナリズムの支配力」-略-
こうした七つの力が、いま、地球全体を席捲している。」
これらのメカニズムが有機体のように、動かしている
としても不思議ではありませんね。
財閥の一つデュポンがあります。
原爆をつくったのも彼らですね。
「大富豪デュポン・ファミリーは、ピエール・サミュエル・デュポンがフランスからやってきてアメリカ独立を支援し、軍需財閥を築いた。二百六十年前の一七三九年生まれと古いため一九八六年時点で彼の子孫が一七○○人にも増えている。火薬の製造によって南北戦争で巨財を成し、“死の商人”と呼ばれたデュポン家は、家族の持ち株会社クリスティアナ・セキュリティーズを設けて個人資産を守ってきたが、一九七七年にその資産がデュポン社に吸収されたため、個人的には相当な損失を生しだかに見える。しかし現在も初代の子孫およそ三○○人がデュポン社の株を一五パーセント、一○○億ドル分を保有している。」
「大部分のアメリカの資産は十九世につくられたものだ」
と書かれてあるが、これは納得できない。
アメリカの資産というよりも、大富豪が生まれたといっていいだろう。
アメリカの大富豪が泥棒貴族といわれる所以でもあると思う。
アメリカの大富豪が恐れることは、
ドルの暴落だというのは理解できます。
そのために、金をためこむのもわかります。
それで、政策として金持ちの優位にしているのも
理解できますね。
アメリカには一大政党しかなく、財閥党と
書かれてあります。
大富豪が適当な論理で自己に都合のいいように
しているようですね。下「」引用。
「税率を上げれば歳入が増えるというのは間違いである。昔から言われているように、鉄道の乗車率は、鉄道が何か運ぶかによって決まるものだ。つまり最大量の乗客を運べば最大の乗車率になる。そうしたら収入が増えるのだ。政府もまたこのビジネスの原理に従って走るべきである」と、メロンは鼻高々となって低い税率を説明した。この時代が、アル・カポネたちシカゴ・ギャングのが横行した禁酒法のローリング・トゥエンティーズであった。ところがその後、メロンの理想通りに事は運ばなかった。」
税率を低くすれば、大富豪は暴利を得ることができるというものですね。
クリントン大統領のセックス・スキャンダルを
とりあげたマスメディアも大富豪メロン家のものだったという。
ロス・チャイルドはその大富豪のなかでも突出しているという。同。
「現在のアメリカに動く資産の大部分は、昔の大財閥から生まれ、政権とCIAの人脈も同じ大財閥に育てられた。これらの当主は、大部分が第一線のビジネスマンから退き、遺産相続人として巨大な資産を有する投資家に変貌している事実を見てきた。
ところがこの広大な地球上に、たったひとつだけ、一族の直系相続人が多数、第一線のトップ・ビジネスマンとして活動を続ける大財閥ファミリーがある。それはアメリカに生まれた一族ではなく、ヨーロッパに誕生し、全世界の金融、石油、情報機関、原子力、軍事、政治、食品、メディアを支配するロスチャイルド家である。ナポレオンの時代から活躍してきた一族が、二十世紀末のコンピュータの時代にも現役で活動している姿には、驚くべきものがある。」
七つのメカニズムでアメリカだけでなく、
世界が『悪』影響をうけているようですね。
--さて、オバマはチェンジできるのだろうか?
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