磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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アメリカの巨大軍需産業

2008年11月05日 | 読書日記など
『集英社新書0087A アメリカの巨大軍需産業』
   広瀬隆・著/集英社2001年

アメリカの巨大軍需産業は、やはり癒着構造なのですね。
というよりも一体の企業団体のようですね。
戦争中毒のアメリカはそう簡単に治るわけがありませんね。



1998年8月31日、北朝鮮がテポドンを発射した。
このときの問題を解決しようとしたのが、
元国防長官ウィリアム・ペリー。
ミサイル防衛の主たる受注企業であるボーイングの
重役室に入っていたそうです。
死の商人(あるいは政治家)が、平和のために働くわけがないですね。

カーター大統領はよかったという人がいるが、
ジェームズ・シュレシンジャー国防長官はどうなのか? 下「」引用。

「映画『キリング・フィールド』に描かれたカンボジアの殺戮(さつりく)時代を招いたジェームズ・シュレシンジャー国防長官は、リーマン・ブラザース・クーン・レープ商会重役として投機を本業とし、「核戦争を堂々やろうではないか」とまで放言した男だ。彼はその前に核兵器開発に熱中する原子力委員会委員長とCIA長官を歴任したが、カーター政権で原子力産業を推進するエネルギー長官になった時には、女優のジェーン・フォンダから「シュレシンジャーをエネルギー長官にするのは、ドラキュラを血液銀行総裁にするようなものだ」と攻撃を受けた。」


ラムズフェルドもかなり問題のある人ですね。

クリントン大統領が第二期政権で国防長官に選んだ
ウィリアム・コーエン
彼は、裏では死の商人のロビー「政策行動委員会」から資金をもらう人間であったという。

冷戦後軍需産業は冷え込むが、コーエンは「冷戦後も地域紛争はなくならない」と主張。
国防長官時代におこなった行為は、兵器商のセールス代行であったという。

コーエンがボスニアに介入し、ユーゴスラビアへのNATO軍のミサイル攻撃を
強行したという。何のための戦争か?


議会、ホワイトハウスと連携して
「兵器輸出の億万長者クラブ」が形成されているという。

日本を占領したときも、日本の民主化よりも、
軍需産業のために自衛隊をつくらせ、
輸出したかったようである。

それは日本だけに限らない。

日本に兵器をセールスしたGHQダッジは、
日本にアメリカの原子炉を売りつけた人物でもあるという。

湾岸戦争では、強すぎて、すぐに戦争がおわり、儲けはなく、反対に生産過剰になったそうで、レイオフされた労働者もいたそうだ。

PKOも平和のためではなく、武器を売り込むために、
好都合だったようである。

イラクの時も、大量虐殺兵器はなく、嘘だったという。
これだけでないようである。下「」引用。

「攻撃開始後には、ロイター通信が「セルビア治安部隊に処刑されたはずのフェヒミ・アガニ、バトン・ハジウの二人が生存している」と報道し、のち生存が確認され、数々のNATOの発表の嘘が判明していたからである。」

この著者はクリントンたちを悪魔と呼ぶ。
残酷な表現もありましたし、そう呼ばれても当然のように
思えてなりせん。それが私の感想です。

ユーゴの持っていた武器もアメリカ製品。
アメリカ人は死の商人のために、正義(=嘘)の戦争を
されているのでしょうか?

インドネシアから東ティモールを独立させようとしたのは、
オイル・メジャーのようだった。石油がでる不幸だったようです。

CIA職員も平和になれば失業だという。
危機がくれば、予算配分も多くなるという。








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