磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

戦争民営化------10兆円ビジネスの全貌

2007年11月29日 | 読書日記など
『戦争民営化--10兆円ビジネスの全貌』
   松本利秋・著/祥伝社2005年

戦争民営化が、売春と同じで古代からあるといって、野放しにしておいていいのか?
最近のことで、この本に書かれていないが、アメリカはイラクの国の資産を凍結していた。それを解除したのはいいが、その巨額の資金(約12億ドル)が行方不明。民間企業にまかせたから、アメリカ政府は知らないとは……。



アメリカのイラクでのこと。
それに民間企業が軍の仕事をしていることは大きいと思う。
--軍のように法律に関わらないから好き勝手ができるようでは困ったものだと思う。

日本では、民営化といえば、何でもいいように言われてきたが、民営化されることによってプラスもあればマイナスもあるということを理解しないと大変なことになるだろう……。

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「二○○五年五月、一人の日本人兵士の戦死で俄(にわか)にクローズアップされた戦争代行業=民間軍事会社の存在。その数は全世界に三○○社、総年商は一○兆円を超すといわれる。売春とともに人類最古の職業であるという“傭兵”産業が、現代において急成長したのはなぜか。彼らは何を請け負い、どのような報酬を得ているのか。彼らに戦争を委託する各国の思惑とは…。著者は厳選した情報と自らの紛争地域での体験をもとに、世界の民間軍事会社の実態に迫る。今や巨大なビジネスフィールドと化した戦争。日本人、日本企業はこれからどう関わってゆくのか。最新情報満載の画期的レポート!」

日露戦争にも関わったリーマン社のことが書かれてありました。

戦争には巨費がかかる。
日露戦争の時、リーマン社からお金を借りたというわけだ……。

資金を得られるならば何でもいいという考えも……、
--場合によっては後で困るということにもなるようだ……。

フランス外人部隊や、スイスの傭兵、山田長政なども書かれてありました。

兵器ビジネスでの「死の商人」の意見。下「」引用。

「お国の国防予算の件は政府の問題でしょう。われわれのビジネスは政治とは関係なく、必要な物を必要な場所に提供する。このことに尽きます。」

武器にも製造者責任を義務づけてもらいたいものだ……。
何の罪もない子どもたちが殺されたり、傷つけられている……。

日本企業のことも書かれてあったが、復興に関するものであった……。三菱のことも書かれてありました。下「」引用。

「二○○四年三月二十七日、アンマンにある国連開発計画(UNDP)イラク事務所が、イラク南部バスラ近郊にあるハルサ発電所の修復プロジェクトを、三菱重工に受注されたことを発表。受注額は約六○○万ドル(約六億三○○○万円)。日本政府がUNDPに拠出した援助がこれに当てられる。この発電所は、一九七九年に三菱重工が建設したものだが、湾岸戦争で破壊されたままになっていたものだが、イラク復興事業で大規模プロジェクトを、日本企業が受注したのはこれが始めてだ。」



関連記事

関連記事



外注される戦争 民事軍事会社の正体


もくじ







エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。