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磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ヨーロッパ反原発の旅

2008年10月13日 | 読書日記など
『ヨーロッパ反原発の旅』
   高木仁三郎・著/原子力資料情報室1986年

少ない予算でヨーロッパに研究と運動に行かれたようです。
--日本の議員(地方議員も含む)とは大きく異なると思います。
そして、意味のあることでも、大きく異なると思います。



「反原発国際会議に参加して--ヨーロッパからの便り」。下「」引用。

「この日の午後は放射能の影響についての会議で、京大原子炉実験所の小出裕章さんが日本での汚染の話しをしたところ、一同目を丸くして聞いていた。日本までがそんなに汚染していたとは思っていなかったようだ。やっぱり日本のことはほとんど伝わっていない。」

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チェルノブイリ事故というのは地球規模の大事故でしたね。

「セシウムとヒトラーの影--ヨーロッパ印象記」

チェルノブイリ事故のためのメニューがあったという。下「」引用。

「とくにいま、実りの秋を迎えて新たな食品の汚染が予測されるから、関心は高い。牛肉より豚肉を食べた方がよいとか、蜂蜜はほどほどに、など。あまりできのよいものではなかったが、『メニュー“チェルノブイリ”』と題するパンフレットもあった。」

ヒトラーと中曽根。下「」引用。

「ドイツの原子力はヒトラーとともに-略-ここでいう一九四二年とは、ヒトラーの原爆計画が本格化し出した時である。-略-
「ナカソネはどうなんだ。日本も西ドイツと同じで危ないのではないか。一昨年ごろ、新聞で日本独自の核兵器計画? という記事が出たが、真相はどうか」
 と質問をたたみかけてきた。
 中曽根首相の人種差別発言は、オーストリアや西ドイツでも大きく報じられ、「ナカソネの党」が先の選挙で大勝したことも、案外よく伝わっている。」

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今もずっとナカソネの党が支配を続けていますね。

そして……。下「」引用。

「一九三八年にヒトラーが演説を行なっている。
 そしていま、原子力産業のお偉方がまさにその同じ場所で話し合いをもった。彼らは彼らなりのやり方でヒトラーそっくりの専制君主であり、独裁者風であり、デマゴーグにほかならないではないか!
 ファシズムと原子力ファシズムは一本道なのだ。両者は共通の結びつきをもち、かつては何百マンの人びとの人間性がそのもとでさげすまれ、命が犠牲となり、今日もまた軽視されようとしている。しかしわれわれは、生きたいのでありさげすまれたくはないし、物のように扱われたくもない。」

「エコ研究所--ダルムシュタット」。下「」引用。

「エコ研究所というのは、実は西ドイツに約五○あるといわれる民間の独立の研究機関(グループ)のうち最大のものである。エネルギー部門がフライブルクにあり、そこがそもそもこの種の研究機関のスタートであった。-略-いちばんショックを感じることは、社会に反対派・批判派の意見を保障しようという機運があり、政党・議会・自治体も無視できないのである。したがって多くの場合、研究依託をするときには、二つの異なる意見のグループに作業を委託するか、両者を含めたような委員会をつくり、それに金と時間をさく。-略-」

民主主義的な社会なら当然のことでしょうね……。







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