磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

アウシュヴィッツの悲劇

2010年03月25日 | 読書日記など
『アウシュヴィッツの悲劇』
   K.スモーレン(著)/小谷鶴次(訳)/柳原書店1969年

ツィクロンBの主成分であるシアン化物が、頭髪から検出されていたという。



原爆と国際犯罪……「訳者はしがき」。下「」引用。

「-略-けれども、原爆投下がいまだに必ずしもその禁止が明確化され得ないのに、捕虜や非戦闘員に対する残虐行為については、それを禁止する明確な条約が設けられたのみならず、とくに集団的な虐殺については、これを敢行するものを国際犯罪人とする条約も結ばれているような状況である。このような法的現状からすれば、われわれとしても、原水爆の廃絶を叫ぶと同時に、あるいはその前に、すでに国際的に禁止されている戦時残虐行為についての認識を新たにするために、大戦中の具体的な残虐ぶりをふり返っておくことは決して無駄なことではなかろう。-略-」

不可能なのは日本軍も同様ですね……。下「」引用。

「ナチがその占領した国でおかしたいっさいの犯行を数えあげることは不可能である。この数えきれない犯罪項目のうちで、少なくともあるものは例としてあげなければならない--住民の集団追放、都市村落の空爆、文化財の組織的な荒廃と掠奪、ドイツで強制労働をさせるための住民の移送、全民族の生物学的根絶、政治的・宗教的および人種的迫害、被抑留者の拷問、大規模な逮捕と、最後に大量の処刑。標柱には処刑の告示がいっぱいはられた--が、それが全部ではなかった。」

サイクロンB(ツィクロンB)……。下「」引用。

「解放後に収容所の倉庫でサイクロンBの空罐やまだ入っている罐が見つかった(第15図)。サイクロンBはDegesch社が製造したもので、Tesch und Stabenow社がその配給に当っていた。トラックがアウシュビッツと工場のあるデッサウとの間を往来した。その証拠は保存してあった何十という運送状である。-略-」

シアン化物が頭髪から検出……。下「」引用。

「頭髪はその工場で一キロ五○ペニヒで売られたのである。アウシュビッツで見つけられた頭髪についての分析では、法医学協会で行ったものだが、次のように説明されている。
「検査した頭髪には、サイクロンという名のついている製品の主要素であるシアン化物のあることが、確認された。」
 この頭髪で毛髪織物が釣られた。-略-」






Index

Index

index

もくじ





エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。