磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原子力ドンキホーテ-原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え

2012年06月18日 | 読書日記など
『原子力ドンキホーテ-原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え なぜ私はJNES(原子力安全基盤機構)を訴えたのか-』
   藤原節男・著/ぜんにち出版2012年

裏表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「藤原節男-略-2009年3月、北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を手がけ、組織的なデータ改ざんなどを公益通報したために勤務先である原子力安全基盤機構を、2010年3月解雇された。現在は「脱原発派」として執筆、および全国各地に講演活動を行っている。」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「わたしは、日本の原子力安全を守るために、
「ドンキホーテ」けとして一人で闘う!
人が作った機械に完璧はない。
安全を守る検査員の叫びを聞け!」

帯に……。下「」引用。

「すべて実名で明かされる!
泊原発3号機も、敦賀原発2号機も!
データ改ざんの強要から公益通報にいたるまで!
公益通報者保護法」は、通報者のあぶり出しか?」

「「勤務評価を絶対下げてやる」の恫喝発言」

「検査業務部長に公益通報するも“事なかれ主義”の幕引き」 下「」引用。

「林グループ長の記録改ざん命令、恫喝発言は、原子力安全を根本から揺るがす大問題である。原子力安全を守るための品質マネジメント規程に違反する、重大な「不適合業務」。こうしたことを、うやむやに処理する組織的な不正が、やがて大きな事故につながっていく。これを見過ごしてはならない。
「記録を削除しろ」「それはできない」の平行線の議論を、いくら重ねてもらちがあかない。さらに、林グループ長は「記録を削除しないかぎり、俺は承認印を押さない。報告書提出期限は検査終了後30日内だ。その規則違反をしているのは藤原だ」という。
 私はやむなく、グループ長の上司である上林匡検査業務部長に、林グループ長の不適合業務を申告した。これが私の公益通報のはじまりということになる。-略-つまりは林グループ長の記録削除命令が正しく、私の主張が間違っている、というものだった。」

「配置転換、そして突然の「D査定」」たった2日……。下「」引用。

「しかし、そうではなかった。実質上、たった2日間の報告書提出遅延だけで、ボーナスD査定。“だまし打ち”の事実が、これではっきりとした。」

「名ばかりだった「業務改善目安箱」」

「そして私は“カゴの鳥”となった」 下「」引用。

「私から仕事を奪ったのは工藤雅春次長だ。工藤次長は、私と同じ三菱重工出身。長い付き合いの知人である。田中博敏部長らの話を総合すると、工藤次長は「藤原には退職まで何もさせるな」と命令を受けていたのだろう。」

「原子力安全委員会、原子力安全・保安院への公益通報」むなしい結果……。下「」引用。

「しかし、一縷の望みを持って行った原子力安全委員会への公益通報であったが、それもむなしい結果に終わってしまった。そこで、私は11月10日、今度はダメもとで、保安院の「原子力施設安全情報深刻調査委員会」への公益通報を行った。しかし、数日後に帰ってきた回答は、案の定“不受理”という内容であった。結局は、原子力安全委員会も保安院もJNESも、すべてが同じ穴のムジナ、同じ“原子力村”の一員でしかなかったということである。
 私はその後、当時の鳩山由紀夫内閣が国民や行政機関の職員からの意見聴取のために設けた窓口、通称「ハトミミ」への公益通報を行った。また、IAEA(国際原子力機関)への公益通報も行った。しかし、どっちも私の公益通報をまともに扱ってくれることはなかった。」

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“協調性がない” 下「」引用。

「そうこうするうちに11月下旬となり、下半期のボーナス査定が行われた。私に下された勤務評価は、またもや「D査定」。その理由は「協調性がない」ということだった。
 7月の上半期ボーナス査定では、泊3号機の検査報告書を指定の期日まで提出しなかったことが指示命令違反に問われ、その結果D査定を受けた。しかし、その後は上長の指示命令に従って業務を実施し、指示命令違反は何も行っていない。ところが下半期の査定理由は「協調性がない」とのことだった。」

ドンキホーテに……。下「」引用。

「そして私は、JNES、原子力村にという巨悪との闘いを決意した。
 民事訴訟と並行して、原子力村の腐敗を世論に訴える。そうして日本に原子力安全文化を根づかせることこそ、自分に課せられた使命である。個人の力でどこまでやれるかは判らない。しかし、闘う前から諦めてしまったのでは、原子力技術者としての道を歩み続けてきた人生を、自分自身ーで否定することになる。“原子力ドン・キホーテ”になって、やれるところまでやってやろう。
 私は心に固く誓った。」

「ここでも行われていた“記録改ざん”」

3.11以後に「私の闘いを知ってほしい! 灘高メーリングリストへの投稿」 下「」引用。

「私は、以前から、灘高20回生のメーリングリスト(灘20)に登録ししていた。メーリングリストにメールを投稿すれば、登録者全員にメールが届けられる。その中には、東大総長もいれば、最高裁の事務総長もい。大学教授も医者も弁護士もいる。大会社の社長、役員もいる。」

「“脱原発派”との共闘」

通報者のための公益通報者保護・救済の手引 第2版








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1 コメント

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著者からのメッセージ (藤原節男原子力ドンキホーテ)
2012-08-30 13:09:59
「原子力ドンキホーテ」のご紹介、講読支援を感謝申し上げます。
ツィッター、フェイスブックに「知識見識胆識」を記述しています。よろしくお願い致します。
追伸)
泊原発3号機使用前検査以外に敦賀2号公益通報、福島3号核爆発、放射能被害についても記載。 紀州みなべ町出身 住所: 千葉県浦安市
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