磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ひかりのたね 「あの時代」を生きた少女の日誌

2006年09月27日 | 読書日記など
『ひかりのたね
  「あの時代」を生きた少女の日誌』
     天野文子・記/小野和子・編/汐文社1992年

平和とは目にみえている部分だけ?
それではいけないとボクは思う。



この著者は、以下の本のモデルだそうです。

23. ちちんぷいぷいとんでいけ


表紙の裏にはこう書かれています。下「」引用。

「“あなたは、わたしは「はずかしい日記」を
読んでくださいますか?”
あの戦争の時代、聖戦を信じ、勤労奉仕のな
かで書き続けた十四歳の少女の多感な日記に
は、彼女が8月6日広島で原爆に被爆するま
での日々が克明に描かれています。」


こんな文章がありました。下「」引用。

「自分も国策にそって、一生懸命生きているつもりなのに、小さな事で、悲劇の主人公になったように嘆く−−
 「あの時代」の私たちは、心も、体も、栄養失調だったのでしょうか。
 憎しみをかりたてられている世界では、人を信じ、愛すること、未来への希望をもって生きる、ということは、とても困難なことだったのでしょう。」


今は殺した人には憎しみも何もないのに人殺しをする人たちがいます。

今の方が、心の病気はひどいものですね。

乳酸菌を配れたことが書かれてあります。下「」引用。

「五月九日 水曜日 晴天。
 六時起床。乳酸菌の配給が三年生全体に二本だけあって、わたしが一本もらう。これでお腹がなおると思うとうれしい。
 わたしたちは人夫(にんぷ)みたいに重い鉄をはこんだ。肩も痛いし、とてもつかれる。」

戦後、十七歳で学校の先生になられます。

アメリカの宣教師に怒りを感じられたようです。そして考えられます。下「」引用。

「戦争は人間の業だ。原爆を落とした国への憎しみの種を抱きつづけるのは、心のなかに爆弾をつくりつづけることになる。子どもたちには憎しみよりも愛を教えたい」

パプテスト教会に関連されているようです。
トルーマン大統領はパプテスト派らしいです。

許すというのは二度とその方が、
同じ過ちをおこなさい時にのみ、
許せるのではないでしょうか?

どうして、宗教団体に属する人たちは、
その組織に関係する人たちには甘いのでしょうか?

片方では殺し、片方では平和を唱える人たち……。
部外者の私にはそう思えます。

平和活動をされている年譜も書かれてあります。
それは、素晴らしいと思います。



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