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「君が代」と国語辞典 平和ブックレット 1

2010年07月01日 | 読書日記など
『「君が代」と国語辞典 平和ブックレット 1』
   山川剛・著/葦書房1998年

この本では、「君が代」は法律化されていないと、非難している……。
だけど、1999年には法律化されましたね……。それなら、いいんでしようかね?
--イデオロギーの人たちのゲームのようにしか僕には思えてなりません……。僕はあるべき姿こそが大切と思えます。



教育への国への係わり、介入が強くなる……。下「」引用。

「一言で言えば、教育への国の係わり、もっとはっきり言えば介入が激しくなっていました。七一年には、国家主義・能力主義・管理主義を前面に打ち出した中教審答申が出されました。七三年秋には、当時自民党政調会文教部長だった西岡氏が「教育基本法を改定し教育委員会を国の機関にする」と、戦後民主主義教育のよりどころである“教育の憲法”としての教育基本法の方向を変える考えを明らかにしました。-略-」

田中角栄。下「」引用。

「当時の田中角栄首相は「日の丸をあげ君が代を歌うことを法制化したい」意向を述べました。」

朝鮮戦争のとき、「日の丸をあげよ、君が代を歌え」。下「」引用。

「周知の通り、五○年(昭二五)の朝鮮戦争に伴うアメリカの対日政策大転換を受ける形で、一○月一七日、文部省は、学校の祝日行事に国旗掲揚・君が代斉唱をすすめる天野文相の談話を通達しました。「日の丸をあげよ、君が代を歌え」をはじめ、矢継ぎ早に打ち出される政府の文教政策に、敗戦後五年しか経たないうちに早くも教育が、また軍国主義の波にひたひたと洗われる危険を教育現場では感じたものです。」

辞典にもいろいろなことが書かれてあったようだ。下「」引用。

「その三省堂に小学生向きと思われる『ジャンボ国語百科辞典』があります。「わが国の国歌。一八九三年に国歌とされた。」これも平凡社の『国民百科辞典』と同じ誤りです。-略-」

小学生向きはおおむね「国歌」と断定していたそうだ……。

「事実上」国歌と書くものもあったという。

「君が代」が書かれていない、辞典もあったという。

「出版社の回答--君が代=国歌の法的根拠なし」 下「」引用。

「-略-一応総理府の広報室に問い合わせてみましたので、その概略を御報告いたしたいと存じます。
 それによりますと、「君が代」は明治時代から歌われるようになったが、その時以降、法律の条文で国歌であると規定されたことは一度もないそうです。しかし、それから百年、国内においてももちろん、海外でも「君が代」は国歌としての扱いを受けてきました。」

文部省学習指導要領、1989年。下「」引用。

「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。」

「原爆を許すまじ」を毎日流すように要望した著者。下「」引用。

「被爆三五年に、長崎市の公共施設から毎日一一時二分に「原爆を許すまじ」を流してほしいと市議会に請願をしたのですが、文教委員たちは「原爆許すまじ等」と「等」を一文字追加挿入すれば通すというのです。「請願人はどうですか」と言われたので不採択になるよりは、との思いで呑みました。それによって「原爆を許すまじ」は、あっさりと、ある流行歌に代えれていました。お役人、議員さんは、とても「など」を愛用し多用するものです。」






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