チェルノブイリのメィデー 大惨事はなぜ起きたか－英国人ジャーナリストが追う

『チェルノブイリのメィデー
　　大惨事はなぜ起きたか－英国人ジャーナリストが追う』
　　　ヘンリー・ハンマン、スチュアート・パーロット（著）/
　　　　　　　小笠原信之・青山明弘（訳）/一光社1988年

チェルノブイリの資料について何を信じていいか、
なかなか素人には理解しづらいものがあります。
理解できないからといって、放り投げるのもなんだなあーと
思い、読んでみました。



ヘリコプターが何かをまいているニュース映像を思い出します。
トラック運転手もまた危険があったという。

ソ連とは体制もちがうということで、
西側に情報はこないのかと思っていた。
本当は、西側もグルだったと書く方もいる。

しかし、ソ連にも留学生がいたという。
シカゴ大学卒のカレン・ウェイズブラットは米国から電報をえる。

それには、下「」のように書かれてあったという。
「すぐにキエフから出なさい。勉強を中断しなさい。水は放射能で汚染されている。チェルノブイリでメルトダウンの大事故が起きた。モスクワの水は安全だ。出来るかぎり早く逃げだしなさい。母より」

モスクワでは汚染されていないと告げられたが、
ロンドンについた時、彼らの服から放射能が検出されたという。

メイデーのパレードが終わってから、報道があったという。
核惨事で負傷した人のうち18人の容態が危険だという。
その18人は消防士と発電所の係員たちだった。同。
「何人かは放射性物質を体内に吸い込み、あるい飲み込んでいた。彼らの髪は抜け落ち、皮膚はぺろりと剥げた。ある者は腸をやられていた。医者たちは彼らの大半の先行きは長くないことを知っていた。事故の他の相当数の犠牲者たちはまだ病院にいる。そして、彼らの多くもまた死にいたるだろう」



西ドイツの原子力担当の行政官が、
興奮してとり乱したソ連の外交官が
オフィスに駆けつけ、
チェルノブイリ事故を「恐ろしい一大事」と
呼んでアドバイスを求めという。


ＵＰＩ通信のモスクワ特派員からの記事で、
キエフの婦人が原発事故は2000人の命を奪ったと
報道したという。
後に誤報とされるが……。

事故によって物価が上昇したという。
事故は大きな影響を社会に、
肉体に与えたといっていいだろう。


『ニューヨーク・タイムズ』は、「メイデー・アンド・メイデー」の見出しで。下「」のように報道したという。
「もしソ連の核産業が閉鎖的でごう慢な上、尊大な安全策をとっているとしたら、息詰まるような内部討議が大いにに非難されるべきかもしれない。一部の上層部だけが討議を許されているような閉鎖社会では自分自身の声しか聞かないものだ」

これはアメリカも日本も同様のように僕には思えます。
ある学者は日本が最悪とも書いておられます。

Index

知らないことも書かれてありました。
スターリンはギリシャ教会神学学院卒だそうです。

その他の事故についても書かれてありました。

この事故の影響で、ギリシア婦人２５００人が中絶
したと、アテネ大学の医師が報告したという。








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