『原発立地・大熊町民は訴える』
木幡仁共、木幡ますみ・著/柘植書房新社2012年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「全国42都道府県と海外に避難している大熊町民
放射能によって故郷を奪われた人々の苦悩と選択
原発事故被曝者の
生きる権利を、切々と訴える」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f0/231473c3af09147155556e36abf660d2.jpg)
一年が……。下「」引用。
「震災後、間もなく一年が経とうとしている。二○一二年二月二八日、会津若松の仮設住宅。震災と福島原発からの放射能被害という過酷災害を受けた福島原発直下の大熊町の人々が、今、どう暮らしているか、何を望んでいるか、どこに向かおうとしてるかを木幡仁(前大熊町議)氏と木幡ますみ氏(大熊町の明日を考える女性の会代表)に伺った。-略-」
「「大熊町の明日を考える女性の会」十一人、国会へ行く」
「細野豪志大臣に三つの要求」中間貯蔵施設を受け入れることについて。下「」引用。
「細野大臣には、
「福島県民の医療費を無料にすること、子どもが将来にわたって差別のないように被曝者手帳をつくること、そして中間貯蔵施設を受け入れるかわりに、私たちに移住すべき土地や家を用意してください」と言ったんです。
そうしたら、細野大臣もびっくりしていた。-略-」
「帰れない人たちは双葉郡で新しい町を作ろう」 下「」引用。
「細野さんが「実は私たちも考えているのですが」と言って、
「いわきにつぶれてしまったゴルフ場が二つある」のと、後は山林を整地して、「そこに住んではどうですか」という話になって、私たちも、「あ、それは良いね」となったんです。」
「避難の指示はなかった 東電の人たちは、一一日に逃げた」 下「」引用。
「避難指示は、一切出ていなかったな。(仁さん)
野上の人たちは、避難指示は出ていなかったと言っていたな。放送されなかったって。(ますみさん)
東電の人たちは、一一日に逃げたって、後で聞いた。(ますみさん)
-東電は、周囲の人はほっぽらかして、自分たちだけで勝手に逃げたの?
そうなの。(ますみさん)」
「バスはないですから、自分で避難してください」 下「」引用。
「--そうすると、木幡さんたちや周辺の人たちはどうやって避難したの?
木幡仁 大熊町ではり、三キロ圏内の人はどこどこに避難するというのは、あらかじめ決められていた。その人たちが、スポーツセンターに避難したり、熊川地区の津波で被害を受けた人たちが、小学校にの体育館に避難していた。避難先の小学校の体育館がだめになって、やはりスポーツセンターに合流してててた。なるほどなと、私たちはそのことをラジオで聞いていた。」
「地震で配管が駄目になっていた」 下「」引用。
「避難先のホテルで、原発の下請けの人たちと一緒になって、話を聞いた。
地震で、配管が、ボーンと壊れて、上につり上がった状態になったらしい。まずは、地震で壊れているって、みんな言っていた。つなぎ目がもろいし、古いからね。一番先に壊れるんだってね。それが、天井に上がったり、ひどい状態だったらしい。
三月一一日に仕事を辞めたという下請けの人もいたけど、その人の話では、作業中に振り落とされたり、炉の中の扉がドーンと閉まって閉じ込められた人もいたらしい。
私もその扉を見たことあるけど、開けられないからね。」
index
「役場の指示は「とにかく、逃げろ」だけだった」
飲ませない、飲ませた地区……。下「」引用。
「木幡ますみ 船引、常磐、田村市は、ヨウ素を飲ませたんだよ。
保健婦さんたちが持って来て、誰区別もなく飲ませたんだよ。地元住民だけではなくて、避難して来た大熊町にの人にも双葉の人にも分け隔てなく、飲ませんだよ。あれは、わかっているから飲ませたんだよね。
大熊町は地元でありながら、何も知らなかったんだよ。」
必要とされるのが……。下「」引用。
「日々、悶々と苦悩しているというのが、本当じゃないかな。
中には、パチンコとか、酒に頼っている人はいるわな。
必要とされるというのが、一番の生きがいだと誰かが言っていたけど、その通りだと思う。」
「町長の「大熊町に帰る」方針には、山下俊一(福島県立医科大学副学長)が後押し」 下「」引用。
「町長には、山下俊一がついている。
昨年の九月に、会津若松の保健所で講演会があるというので女性の会で行ってみた。そしたら、山下さんだった。そこでは、この辺を飛んでいる放射性物質は、中国の核実験で出たものなんて話をしていて、双葉郡の保健婦さんとか役場職員たちが質問もしないでメモを取っている。
この間の原発事故で飛んだ放射線はどこにいっているのかと私は質問したの。そうすると、山下さんは、「高い所もあれば、低い所もある。私は大熊町の町長さんとも話をしましたが、たとえば、大熊の大川原は、ここは人が住めるんだから」と言っていた。
ここには、町長の田んぼがある。町長の親戚の田んぼもある。」
index
廃炉言っていない……。下「」引用。
「福島県知事も廃炉だと言った。言っていないのは、当該の市町村長なんです。誰も原発反対を言っていない。双葉町の井戸川町長も、大熊町の渡辺町長も富岡町の遠藤町長も誰も原発反対を言っていない。原発反対を言っているのは、浪江の馬場町長と南相馬の桜井市長だけだ。」
「役場内から東電職員を追い出そう」 下「」引用。
「私は弁護士を役場内に常駐させ、町独自の書類をまとめあげて請求するという双葉町方式が良いと訴えました。また、震災以来、役場内に常駐している東電職員を追い出すべきであると主張しました。」
index
「子どもの除染ごっこ」避難ごっこ……。
中学生の境遇もひどいもの……。
「誰も罰せられない」 下「」引用。
「交通事故を起こした人でも罰を受けているのに、結局、被害者だけが損をする。こういう状況がいつまで続くのか。補償とかそういうこととは違うんですよ。何と言ったらいいんでしょうか、自分の居場所がなくなるわけですから、補償してもらっても、取り返せないんです。」
もくじ
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木幡仁共、木幡ますみ・著/柘植書房新社2012年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「全国42都道府県と海外に避難している大熊町民
放射能によって故郷を奪われた人々の苦悩と選択
原発事故被曝者の
生きる権利を、切々と訴える」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/f0/231473c3af09147155556e36abf660d2.jpg)
一年が……。下「」引用。
「震災後、間もなく一年が経とうとしている。二○一二年二月二八日、会津若松の仮設住宅。震災と福島原発からの放射能被害という過酷災害を受けた福島原発直下の大熊町の人々が、今、どう暮らしているか、何を望んでいるか、どこに向かおうとしてるかを木幡仁(前大熊町議)氏と木幡ますみ氏(大熊町の明日を考える女性の会代表)に伺った。-略-」
「「大熊町の明日を考える女性の会」十一人、国会へ行く」
「細野豪志大臣に三つの要求」中間貯蔵施設を受け入れることについて。下「」引用。
「細野大臣には、
「福島県民の医療費を無料にすること、子どもが将来にわたって差別のないように被曝者手帳をつくること、そして中間貯蔵施設を受け入れるかわりに、私たちに移住すべき土地や家を用意してください」と言ったんです。
そうしたら、細野大臣もびっくりしていた。-略-」
「帰れない人たちは双葉郡で新しい町を作ろう」 下「」引用。
「細野さんが「実は私たちも考えているのですが」と言って、
「いわきにつぶれてしまったゴルフ場が二つある」のと、後は山林を整地して、「そこに住んではどうですか」という話になって、私たちも、「あ、それは良いね」となったんです。」
「避難の指示はなかった 東電の人たちは、一一日に逃げた」 下「」引用。
「避難指示は、一切出ていなかったな。(仁さん)
野上の人たちは、避難指示は出ていなかったと言っていたな。放送されなかったって。(ますみさん)
東電の人たちは、一一日に逃げたって、後で聞いた。(ますみさん)
-東電は、周囲の人はほっぽらかして、自分たちだけで勝手に逃げたの?
そうなの。(ますみさん)」
「バスはないですから、自分で避難してください」 下「」引用。
「--そうすると、木幡さんたちや周辺の人たちはどうやって避難したの?
木幡仁 大熊町ではり、三キロ圏内の人はどこどこに避難するというのは、あらかじめ決められていた。その人たちが、スポーツセンターに避難したり、熊川地区の津波で被害を受けた人たちが、小学校にの体育館に避難していた。避難先の小学校の体育館がだめになって、やはりスポーツセンターに合流してててた。なるほどなと、私たちはそのことをラジオで聞いていた。」
「地震で配管が駄目になっていた」 下「」引用。
「避難先のホテルで、原発の下請けの人たちと一緒になって、話を聞いた。
地震で、配管が、ボーンと壊れて、上につり上がった状態になったらしい。まずは、地震で壊れているって、みんな言っていた。つなぎ目がもろいし、古いからね。一番先に壊れるんだってね。それが、天井に上がったり、ひどい状態だったらしい。
三月一一日に仕事を辞めたという下請けの人もいたけど、その人の話では、作業中に振り落とされたり、炉の中の扉がドーンと閉まって閉じ込められた人もいたらしい。
私もその扉を見たことあるけど、開けられないからね。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/8e/abacceb9cce2253ebb879a827ca478c6.jpg)
「役場の指示は「とにかく、逃げろ」だけだった」
飲ませない、飲ませた地区……。下「」引用。
「木幡ますみ 船引、常磐、田村市は、ヨウ素を飲ませたんだよ。
保健婦さんたちが持って来て、誰区別もなく飲ませたんだよ。地元住民だけではなくて、避難して来た大熊町にの人にも双葉の人にも分け隔てなく、飲ませんだよ。あれは、わかっているから飲ませたんだよね。
大熊町は地元でありながら、何も知らなかったんだよ。」
必要とされるのが……。下「」引用。
「日々、悶々と苦悩しているというのが、本当じゃないかな。
中には、パチンコとか、酒に頼っている人はいるわな。
必要とされるというのが、一番の生きがいだと誰かが言っていたけど、その通りだと思う。」
「町長の「大熊町に帰る」方針には、山下俊一(福島県立医科大学副学長)が後押し」 下「」引用。
「町長には、山下俊一がついている。
昨年の九月に、会津若松の保健所で講演会があるというので女性の会で行ってみた。そしたら、山下さんだった。そこでは、この辺を飛んでいる放射性物質は、中国の核実験で出たものなんて話をしていて、双葉郡の保健婦さんとか役場職員たちが質問もしないでメモを取っている。
この間の原発事故で飛んだ放射線はどこにいっているのかと私は質問したの。そうすると、山下さんは、「高い所もあれば、低い所もある。私は大熊町の町長さんとも話をしましたが、たとえば、大熊の大川原は、ここは人が住めるんだから」と言っていた。
ここには、町長の田んぼがある。町長の親戚の田んぼもある。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/60/ccdf9123d8dad793c9e4ecfbf2a5884c.jpg)
廃炉言っていない……。下「」引用。
「福島県知事も廃炉だと言った。言っていないのは、当該の市町村長なんです。誰も原発反対を言っていない。双葉町の井戸川町長も、大熊町の渡辺町長も富岡町の遠藤町長も誰も原発反対を言っていない。原発反対を言っているのは、浪江の馬場町長と南相馬の桜井市長だけだ。」
「役場内から東電職員を追い出そう」 下「」引用。
「私は弁護士を役場内に常駐させ、町独自の書類をまとめあげて請求するという双葉町方式が良いと訴えました。また、震災以来、役場内に常駐している東電職員を追い出すべきであると主張しました。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5c/fb27c5e6bd06072914ce99a48390afad.png)
「子どもの除染ごっこ」避難ごっこ……。
中学生の境遇もひどいもの……。
「誰も罰せられない」 下「」引用。
「交通事故を起こした人でも罰を受けているのに、結局、被害者だけが損をする。こういう状況がいつまで続くのか。補償とかそういうこととは違うんですよ。何と言ったらいいんでしょうか、自分の居場所がなくなるわけですから、補償してもらっても、取り返せないんです。」
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