磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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忘れないあのこと、戦争-残しておきたいわたしの戦争体験-

2009年07月13日 | 読書日記など
『忘れないあのこと、戦争-残しておきたいわたしの戦争体験-』
   早乙女勝元・選/
    「忘れないあのこと、戦争」発刊委員会・編/
       文芸社2005年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「戦後60年の今だから、伝えたいことがある!
あの日、あの時を体験した42人の「戦争の記録」
「よい戦争はなく、悪い平和はない」早乙女勝元選考委員」



しかし、見せかけだけの平和など、平和にもさまざまあると思う……。
見せかけだけの平和では、戦争準備をしている人たちもいる。
--中国の核兵器は平和の武器などといって……。

農家でも飢えていたという記事があった……。

「父が残した非常の写真」というのは驚いた。

その写真は朝鮮人を斬殺したものであるらしい……。

その写真の中には絵はがきがあったという。下「」引用。

「また、その写真をよく見ると、生の写真の他に何枚かの絵葉書があるのではないか。日本軍は朝鮮の人々を殺す場面を絵葉書にして売ったのだ。父はどんな気持ちでこの葉書を買ったのだろう。」

今のように、PCで簡単に絵葉書をつくれる時代ではない……。
--PCなんてものはなかった……。

その写真の中に父に似た人がいたという。そして高校生の冬。下「」引用。

「「朝鮮人や中国の人たちだって日本人と同じ人間だ。差別するのはおかしい」
というようなことを言った時である。父が吐き捨てるように言ったのだ。
「あんな奴らは人間なもんか。犬や猫にも劣るケダモノだ。馬鹿馬鹿しい」
 私は父のこの言葉を聞いて、それまで抱いていた父に対する疑問が、不幸にも的中したことを直感した。-略-
 私がさらに父に向かって、
「戦争の時、日本人が朝鮮や中国を侵略して、沢山の人を殺したのは許されないことだ」
と言ったとたん、父は血相を変えて立ち上がり、私の頬にビンタをくれたのである。そして、口唇を震わせながら言った。
「生意気な! おまんのようなこと言う奴はアカ(社会主義者)だ。この家にはアカは置いておけない。今すぐ出て行け!」
 私は、私と同じような考えを持っている人がアカだと言うのなら、アカと言われる人たちの考えは正しいと思い、父の顔がこの上もなく醜悪に見えた。それ以来、父が亡くなった今も、私は自分の父親を心の隅で軽蔑し、父の言動に不信の念を抱き続けてきた。」

部下に自決をせまる場面も描かれていました。

広島で被爆した人の文章もありました。

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「刺殺の償い」という文章がありました。下「」引用。

「こうして私たち戦犯は、それぞれにファシズムのマントを脱いで、平和と民主の新しい世界へと目を向けていった。特に侵略戦争の中で犯した自己の犯罪を、死の覚悟で告白し、中国人民の前に深く謝罪した。
 許されて帰国してから、四十五年がたち、平均年齢も八十歳を超えたが、私たちは今も手を携えて過去の「罪の償い」をしている。
 この「反戦平和-日中友好」の思想と行動とは、わが「中国帰還者連絡会」が撫順戦犯管理所という「自己改造の学校」から学び取ってきた大切な財産である。」

中国も自国のことでは、都合のいい論理を展開しているのが現状である……。

中国のやっている現状を無視して、日本の罪ばかり訴えていたら、「アカ」と言われても仕方がないのではないだろうか?









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